横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

たまには趣向を変えて

 諸々取り上げると言いつつ開設から仮面ライダーのことしか書いていないので、気分転換も兼ねてここらでひとつまったく別のジャンルでも話題にしてみようかと。

ということで、今回感想を書くのはこちら。

 『Fate/stay night Realta Nua』(フェイト/ステイナイト レアルタ・ヌア)

 『Fate』はゼロ年代のオタク文化を語る時には避けて通れない作品のひとつかと思うのですが、そのあたりの小難しい周辺事情についてあれこれ言及し始めると無駄に長くなるので今回はパス。私は18禁ゲーの18禁シーン飛ばす派なので、PC版ではなくこちらの移植版をプレイしました。ボイスもあるし近所の店で安く売ってたし。

とはいえ関連作品に触れるのはこれが初めてというわけではありません。5年前くらいに格ゲー『Fate/unlimited codes』から入って漫画版を読み、アニメ版を見ることなく映画『UBW』を見て、本編のことをいまいち理解しないままEXTRAおよびCCCをクリアするという、とっちらかった遍歴です。今年に再アニメ化するという話を聞いて、また原作の発表からちょうど10年ということもあり、そろそろきちんとやってみようかなと思った次第。

 

3月に入ってから少しずつプレイしていて、やっとこ各キャラルートをクリアしたところ。一言で表すなら、「面白かった」これに尽きます。宝具の名前とか詠唱とか中二の極致なのですが、そういうのを貫いてちゃんと一個の作品が出来上がっている。いわゆる燃えゲーに分類されているかどうかはよく知りませんが、私の中では十分に「燃える」ゲームでした。

ただ、最後のルートにおけるクライマックス、士郎VS言峰の殴り合いがシチュエーションとしてはちょっと弱く感じてしまい、いまいちノることができなかったので、「すごく気に入った!Fate大好き!」という読後感にはならなかったですね。燃える戦闘やシチュエーションはいくらでもあったのですが、最後の最後にそれがなかった、というのがちょっと残念。最後にあっと驚くどんでん返しとか予想外の展開が待ち受けている、というのもすごく好きなのですが、それも少し弱かったかなと。エピローグの士郎生存に若干驚いたくらいで。

それでもいいところはたくさんあったし、声優陣の演技もよかったしと、十分に「名作」と呼んでいいゲームだと思います。特に好きなシーンをいくつか挙げますと、

第1位 士郎VS黒化バーサーカー(HF)

第2位 士郎VSアーチャー(UBW

第3位 士郎VSギルガメッシュUBW

先に述べた通りゲームから入ったのですが、士郎の聖杯必殺技である「射殺す百頭」がかなり気に入っておりまして。ところがセイバー・凛ルートは別媒体で内容をそこそこ把握していたのに対し、桜ルートのストーリーだけろくに知らず。いったいいつになったら本編でこれを使ってくれるのかとやきもきしていたところ、まさかのバーサーカー戦、それも禁断の左腕を使っての投影ということで、大好きなシーンとなりました。

逆にこれ以降の投影(ゼルレッチとかロー・アイアスとかバッドエンドの干将・莫邪とか)はなんだか死ぬ死ぬ詐欺みたいになっててちょっぴり納得いかないというか。2位・3位はこれまた先に映画版を見ていたことによって決定。ここが好きというファンはかなり多そうですね。

 

UBWとHFの別エンディング(ノーマルエンド?)も見てないし、タイガー道場の回収もしてないので、もうしばらく楽しめそうかな。