『侍戦隊シンケンジャー』簡易感想その1 ~いざ出陣!エイエイオー!~
せっかくカテゴリー作ってあるのに放置するのももったいないかなあ……ということで、GyaOで配信中の『シンケンジャー』も軽く感想書いてみようかと。
●第一幕「伊達姿五侍」
『シンケンジャー』は歴代戦隊の中でも、初見でのインパクトが非常に大きい戦隊だと思います。
東映が数々のチャンバラ時代劇を制作してきたことと、スーパー戦隊の殺陣がその系譜であることは、そこそこ知られた事実ではないかと思いますが。
その両方を深く知っていればいるほど、「まさか戦隊でここまでストレートな時代劇をやるとは!」という驚きが強くなるのではないかと。
口うるさい「じい」とその干渉を嫌がる若い「殿様」とか、白馬で出陣する主役とか、ベタベタですよね。
一方で現代を舞台にして、若者たちの口から「時代錯誤」「時代遅れ」と繰り返させることによって、ただの時代劇パロディではないぞ、ということを示していく。
ハイターゲットも結構楽しめるつくりなのかな、と思わせる始まりです。
それにしても、なんで烈火大斬刀以外の固有武器は名前がカタカナなんだろう……?
●第二幕「極付粋合体」
覚悟で決めろ、と言われて戦いに身を投じたものの、実際のところは……?というお話。
この段階では、千明・茉子は「ぶっちゃけシンケンジャーやりたくない」、ことは・流ノ介は「シンケンジャーやらなくちゃいけない」というのが正直な気持ちであるように見えます。
茉子が丈瑠に対して「いいかげんな奴だったら命は預けられない……」とか言ってるけど、ちょっと「口だけ」感があった。自分は夢を放り出して来ているんだから、それに報いる態度を見せるべきだ、みたいな。一方ことはは、他の進路がないので、「やるしかない」という気持ちしかない。
男性陣の丈瑠への態度はわかりやすく味付けされてるんですけどね。
それらに対して丈瑠は、厳しい言葉をかけつつも、言葉ではなく行動でシンケンジャーの姿を示してみせる。つまり、外道衆を倒して人の命を守る、ということ。
ずっと一人で戦ってきたからこそ、他人に重荷を背負わせたくないと思うし、背負うなら自分の意思でしっかり背負ってほしいと考えてる。
同時攻撃を提案してみたり、丈瑠の方から家来陣へのアプローチもあるんだけど、他の面子をどこまで当てにしてよいものか、丈瑠自身もまだ決めかねているような。
主従関係はとりあえず認めたけど、ちゃんと信頼を築くのはこれから!というプロローグでした。
外道衆の方が上下にこだわらない気さくな関係って感じで、みんなラクそう。