横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『艦これ改』を探る。 ~後悔のない航海にしたいものですね~

先日トレーラー第1弾が公開されたゲームソフト『艦これ改』。 

艦これ』はもともとPCでプレイできるブラウザゲームとして登場し、基本的にスマートフォンに非対応ながらも多数のユーザーを獲得した作品として知られています。

そんな艦これのコンシューマ(PSVita)版、昨年秋の正式発表から1年余り経ってようやく情報が出始めました。

私もちょっと前から艦これを遊んでいるクチなのですが、今回のPSVita版を買おうかどうかけっこう迷っております。

たまにはゲームの記事でもということで、今回は私的な覚え書きも兼ねて、ポイントになりそうなことをいろいろ考えてみようかなと。

※あくまでもPC版プレイヤーの視点からの予想です。

 

 ●商品としての『艦これ改』

PC版は基本無料・アイテム課金という方式を取っています。始めるだけならタダ。

DMMへの会員登録を済ませたうえで、1週間に数回行われる抽選を通過する、というちょっとめんどくさい事前準備が必要なのが難点。ユーザー数がもりもり増えている現状では仕方のない措置ですが。

PSVita版を出すにあたって、どういう形態で売るのか、というのが大きな争点。

基本無料・アイテム課金で出すのか(その場合たぶんダウンロード専売になる)。それともパッケージ版を出すのか。

パッケージ版を出すとすれば値段は? 課金で手に入れることができたアイテム等の扱いは?

考え始めればきりがありません。

基本無料とはいえダウンロード版のみでは新規のプレイヤーを呼び込みにくいでしょうし、パッケージで出すならそのうえアイテム課金するのも批判を招く。

 

またPC版に登場するほとんどの艦娘(かんむす)が初期から実装されるそうですが、艦船の所持数上限についても個人的には気になります。

PC版に実装されている艦娘は現在およそ150種。これに対して、課金せずに所持できる艦娘は最大100人。PC版では、所持数上限を増やすには課金が不可欠です。基本無料かパッケージ版を出すかとも関わりますが、PSVita版ではこの上限を取っ払うのか。

この辺はPC版における数少ない課金要素と密接に関わってくるので、さじ加減をうまく取ってくれることを期待しております。

 

●遊びやすさはどうなるか

艦これは基本的にPCでのプレイを想定しているので、遊ぶ際にはいちいちパソコンの前に座って、ということになります。昨年末~今年初めにかけて、艦これが動くタブレット、というふれこみで一部タブレットPCが売れていた時期があったように思いますが、ああいうのは例外というか。

ゆえに、ゲームの操作はたいていマウスで行います。

短い期間で一気にプレイしてクリア!というタイプのゲームではなく、どちらかというと長期間のんびり遊ぶ感じなので、ボタン&タッチ操作ができるというのはけっこう大きいかな、というのが私の印象。

あとPC版は画面切り替えの際などに若干(気にならないレベルではありますが)読み込みが入ることもありますし、プレイヤーが多くなる深夜ではもちろん挙動が重くなるので、PSVita版が快適にサクサク動くのであればじゅうぶん強みになるでしょう。

 

トレーラーでちらりと見えるゲーム画面では、おおまかなメニューなどはPC版とさほど変わっていない模様。

ただちょっとデザインが没個性というか、シンプルすぎてダサイというか、半端にハイテク風味というか。

第二次大戦の艦船をメインに据えてるゲームなんだから、もうちょっとレトロな感じに振った方が雰囲気出ると思うんですけどねえ……。

 

●ゲーム部分はどうするの?

艦これにおいてプレイヤーが操作できるのはおおむね以下の通りです。

・戦闘関係

艦隊(いわゆるパーティ)の編成

装備のセット

出撃する海域の選択

戦闘の陣形の決定

戦闘終了時の進軍 / 撤退

・戦闘以外

新しい艦娘や装備の開発

損傷した艦娘の修理

艦娘の修理や強化、改造など

 

戦闘の昼パートで敵を倒しきれなかった時、夜間戦闘をやるかどうか……というのもありますが、だいたいはパーティ組んで出撃して、の繰り返し。いわゆるストーリーモード的なものもなく、かなり簡素というか単調です。

というのも艦これって、突き詰めれば「資源運用」するゲームなのですよね。

艦娘や装備の開発、出撃、修理、何もかも4種類の資源をやりくりして行います。強力な艦娘は運用に必要な資源も多くなるので、難易度の高い海域をクリアするにはうまいこと資源を増やして……という具合に。

言葉を選ばずに言えば、作業ゲー。

これをそのまま移植してもさほど面白くならないでしょう。PSVita版はホーム画面の隅に日付表示があるようなので、期間の概念があるシミュレーションゲームとか、そっち方面に行くのかなー。

 

あとPC版だと定期的にゲーム内イベントを開催しています。期間中のみ限定海域を追加し、そこをクリアすれば新規実装の艦娘や装備をいち早くゲット!というものなのですが、これをPSVita版で行うか否か。

新しい艦娘の実装そのものはオンラインでアップデートを行えば可能ですが、PC版と同様にイベントなどを行わずにデータの追加だけ、というのも寂しい話。

 

艦娘、海原に立つ

今回お披露目されたトレーラーの最大のポイント、それは作中に登場する艦娘たちのグラフィックがぬるぬる動いている、という点。

PC版はまったく動かないので、PSVita版ゲーム中で全キャラがトレーラー並みに動くのであれば、大きなセールスポイントになるかと思われます。

プレイする際はイヤと言うほど艦娘たちの顔を拝むハメになるので、多少の変化がついてくれるだけでも印象はぐっと良くなるはず。

 

ただし気になってるのが、「中破絵」の扱い。

艦娘たちは戦闘でダメージを受けて「中破」「大破」状態になるとグラフィックが変化。武器が破損したり、服が破れて脱げたりしているバージョンになります。これがいわゆる中破絵。

必然的に露出多めになるわけですが、この辺をVita版でどう処理するか。

特にヤバそうなのは駆逐艦たちと伊19あたりでしょうか。

PC版はDMMの規約の上では「18歳未満は利用できない」ということになっているので、多少服が脱げたところで「これは成人対象のゲームなので」と言い訳がつくのですよね。

家庭用ゲーム機で出すとなるとCEROの審査なんかもありますし、あまり服がはだけ過ぎるのはまずかろう……と判断されて、中破絵に修正がかかったりすることはあるかも。

採用されたぬるぬる立ち絵において、中破絵の乳揺れが史上空前の物議をかもすことになるとは、この時はまだ誰も知らなかったのである……!(大嘘)

実際、PSVita版で艦娘の胸揺れがあったら喜び勇んで飛びつく層は決して少なくないと思うんですよ……。