横須哲斗のごった日記

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『仮面ライダードライブ』第21話感想 ~俺はすでに未来を掴んでいる~

そしてこれからも、掴み続ける!
ハイパークロックアップ

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というわけでチェイスさんがスキル:超重加速を習得。

 

百獣戦隊ガオレンジャー』のパワーアニマルが奪われる展開とか、『仮面ライダー555』のベルト争奪戦とか、『仮面ライダーオーズ』のメダル奪い合いとか、そういうのが大好きな自分としては、今回は「当たり」でした。

ボルト回以来の登板となる金田治監督も強化フォーム登場回とあってか、戦闘シーンのアングルやメディックのワイヤー飛び降りなど、心なしか気合が入っていたような。

以前の感想記事ので「事件を解決するならしっかり事件をやる、アイテムの販促なら販促をやる、とエピソードごとの色を出してほしい」と書いたことがあります。


『仮面ライダードライブ』第8話感想 ~サプライズにやられる野郎ども~ - 横須哲斗のごった日記

その点から見ると、今回は新アイテムの販促としてはかなりいい出来。

作中で起こる事件はオマケ……とまでは行かなくとも、視聴中はほとんど気にしなくていいレベル。

ゲストキャラも無しで、敵幹部が同時殺人の容疑者になるという、「刑事モノ」ヒーローならではのストーリー。そこから強化されたチェイス+シフトカー強奪という空前の危機に繋げ、絶体絶命の状況でこちらも新フォーム!という流れはかなり熱いものがあります。

個人的なポイントとしては、

1・チェイサーがもっとシフトカーの能力を多用して戦う
2・それにより、ドライブがもっと手も足も出ずに完敗する

これらがクリアされていたら花丸をあげてもよかった。

敵の生み出した力を使って戦うのが「仮面ライダー」の定番ですが、ライダー側が開発した力を怪人が駆使して仮面ライダー自身を追いつめる、というのはなかなかお目にかかれない展開。

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すぐに思い出せるのは『響鬼』で装甲声刃をスーパー童子に奪われた回くらいなのですが、他にあったっけ……?

で、それによってドライブがさらに痛めつけられていたらなおグッドでした。一度どん底まで叩き落とされてこそ、そこからの復活が映えるので。

今作はせっかくアイテム(シフトカー)に意志がある設定なのだから、進ノ介とシフトカーとの絡みが前々からもっとあったら、今回のエピソードがさらに引き立ったように思います。

たとえば「進ノ介にはお気に入りのシフトカーがあって、戦闘中はそいつにタイヤコウカンする回数が多い」とか。そういう要素があれば、「操られたシフトカーが進ノ介を襲う」というシチュエーションがより絶望的になるし、後で「シフトカーを奪い返した」時の喜びも深い味わいを持つのです。

仲間を奪われた時のショックが大きくなるように仕込んでおくことで、それを取り戻した時の爽快感をも倍増する、というわけですね。

シフトカーが数十個も登場している現状では、そんなネタを仕込むのも難しいですが。やっぱり変身アイテムの種類数は『オーズ』のコアメダルくらいが妥当なラインだなあ。

 

あと、強化フォームの登場方法が相変わらず「進ノ介に内緒でベルトさんがこっそり用意してた」パターンなのが残念と言えば残念。

昨年の『鎧武』もサガラからアイテムもらってばかりだったのですが、サガラが戦いを加速させるために紘汰に与え続けたという言い訳が用意されてたので、最終的にいちおう納得はできたのですよね。

「ベルトさんの秘密主義」で誤魔化すのもこう繰り返されるとそろそろ厳しくなってきたのではないかなと。もし最終フォームも同じパターンだったらさすがにご都合主義の誹りを免れないと思う。

ハート対策にデッドヒートを開発してもらったばかりなのに、早くも次なるシフトカーを用意していたベルトさんの先読みには頭が上がらないな!

 

次回、そんなフォーミュラを進ノ介は使いこなせるのか。

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ワイルドとテクニックの「変身には特定の心情(パッション・クール)が必要」というシステムはフォーミュラには無かった感じですが、はてさて。