『仮面ライダードライブ』第37話感想 ~機械に水分は厳禁ですか?~
黄金のソースがどうこう以前に、ロイミュードもいちおう機械なんだから液体ぶっかけるのはまずいんじゃないだろうか、と素朴な疑問。いくらロイミュードが雨には耐えられる防水性能だからって、いきなりよくわからん調味料かけられたらショートくらい起こして発火してもおかしくないぜ。
一方で進ノ介たちはソースの入った料理を美味そうに食っていましたが、
これで「特状課メンバーの誰かが実はロイミュード」みたいな展開はもう無くなったとみていいのかしら?
それとも黄金のソースが効かない特異体質なのか。
第37話「究極の味覚を狙うのはだれか」(脚本・三条陸 監督・舞原賢三)
●あらすじ
ロイミュードによる発火事件が続発した。進ノ介は、現場で究極の味と噂されるフランス料理店の案内状を発見。さっそくその店に事情を聞きに行くが、なんと料理をご馳走してもらうことに! 大喜びの進ノ介らだが……。
そのころ、ハートのもとに海外から2人の不気味な男がやってきた。その2人の男たちの正体はロイミュード。彼らが日本へやってきた目的とは……!?
(テレ朝公式サイトより引用)
●今回のポイント
・メディックの暗躍
身体を与えてもらえないブレンの台詞が姑みたいになっててちょっと笑いましたが、ついにメディックが積極的に動き出しました。
もっぱら踊るばかりだった登場当初からするとけっこう活動的になった気がしますね。ただし活動内容は意味不明。
隠れ家レストランの自家製ソースを機械生命体のボディにぶっかけて超進化の実験。
文字にしてみるといっそうわけがわからん……!
「完成していなくてもいい」というメディックの台詞と、ベルトさんが「ふつうの食料」と分析していたことからして、人間には無害どころか美味に感じられるけどロイミュードにとっては劇物になりうる成分を発見して、その運用実験をしていたということなのか……?
それにしたってストーリーが唐突すぎますが。
「メディックが超進化態を増やすために非道な実験をする」という展開で行くなら、
・001やブレンが超進化した時にメディックがその情報を解析するようなシーンを入れておく
・2人の超進化態から得られたデータをもとにして無茶な実験をする
くらいでよかったのに、なぜレストランのソースなんて発想に辿りついたのか……。
・新幹部とダブルライダー
新たな幹部登場ということもあってか、アクションシーンがかなり気合の入ったデキでちょっと驚きでした。
再び救助と戦闘を並行してやってのけるタイプトライドロンの活躍、剛&チェイスと006の格闘戦、ドライブVSハートの一騎打ち。
中でも新幹部006のアクションは特によかったです。
東映公式サイトによれば、006を演じる松浦新さんは武術太極拳の元日本チャンピオンとのことで、今回の殺陣も吹き替えなしだったのだとか。
言われてみれば顔が隠れてるカットがなかったな……!
人間態のままでライダー2人を圧倒する、というのは強敵らしさが漂ってきますし、こういうところで吹き替えではなく本人がアクションしてくれるのは嬉しい限り。
幹部を相手に共闘した剛とチェイスもすっかりコンビらしくなり、今回はダブル変身を披露。このまま順当に仲良くなっていくのか。
つい嫌味を言ったり憎まれ口を叩いたりしてしまう剛と、それを理解できずにグイグイ接近してくるチェイスという悪くない関係が出来上がってるんですよね。
惜しむらくはマッハとチェイサーのカラーが白と銀色で並んでも映えないことかな……。一度でいいから魔進チェイサーの状態でマッハと並び立ってほしいのですが。
その反面、進ノ介や霧子がこのところ剛の話題を出さなくなってきているのがもの悲しい。
・クリムの一面とはなにか
タブレット蛮野の言葉により、ここにきて怪しくなってきたベルトさん。
劇場版では進ノ介と敵対するらしいことがすでにPVなどで明かされていますし、テレビ本編でもこのまま進ノ介たちの味方というだけでは終わらないのかも?
いまさらですが、進ノ介とベルトさんってこの期に及んでもコンビっぽくないというか、「相棒」感が弱いのですよね。
進ノ介のプライベートがまったく描かれていないこともあって、まだちょっと「仕事上の同僚」という雰囲気が感じられます。
ここ数話の剛とチェイスの方が絆を育んでる感じあるぞー。
●次回は?
新しい幹部が出たと思ったらハート様が超進化。
単純なパワー対決なら001やブレンを上回りそうですが、果たして進ノ介に勝ち目はあるのか。
ただちょっと気になったのは次回予告のアオリ文。
ロイミュードは残り45体、すでに半分以上が仮面ライダーの手で倒されてきたわけで、この期に及んで
「ロイミュードは悪なのか」「ロイミュードにも誰かを愛する気持ちがある」
とか言い出されても、何をいまさら……という感じなのですが。
安易な共存路線に進まないのを願うばかりです。