横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

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朝晩と昼間の気温の落差に身体がついていけないのか、腹痛が続いたりといまいち体調が芳しくない。お茶に混ぜて飲んではどうかと勧められたショウガ粉末を求めて近所のドラッグストアやスーパーを梯子したのだが、どこにも置いておらず。もうめんどくさいしAmazonで買おう。

 

というわけで(?)Amazonで注文して先日届いた一冊について語ってみる。

仮面ライダー鎧武 ザ・ガイド』感想

まさかの星海社から発売された鎧武の関連本。内容は以下の通り。

・メインキャスト、スーツアクター、スタッフの対談およびインタビュー

・イラストやコメントの寄稿

・いまいち有名じゃない批評家による虚淵玄

・外伝小説

・用語集、前半のあらすじ

出版社も違うし、「電王」以降毎年グライドメディアから発売されている「公式読本」シリーズとは違う位置づけのようです(ウィザード公式読本は出ないのだろうか……)。『鎧武』を力を巡る物語と捉え、インタビューしているキャスト・スタッフに「力とは何だと思うか」をそれぞれ問うているのは面白い試み。五人のスーツアクターが一堂に会しての対談も今まであんまり見かけなかった企画のような気もするし、決して悪い内容ではありません。

しかし、インタビューや対談が載っているからといって「公式読本」と同様のものだと思って買うとちょっと痛い目を見るかも。怪人やライダーデザインの設定画なんかは載っていないし、「公式読本」シリーズおなじみの関連の解説やインタビューも無し。まあこの辺は放送中の作品なので仕方ない部分もあるか。ただ、用語集だのあらすじだの外伝小説だのといった、要るかどうか微妙な部分が全体の四割ほどを占めているので、こんな本に手を伸ばすような気合の入ったファンにとって丸ごと一冊楽しめるものかというとちょっと首を傾げざるを得ません。まだ外伝小説はじっくり読んでないので何とも言えませんが、虚淵氏本人が書いたものじゃないしなぁ。

他に目玉となるのは虚淵氏へのロングインタビューかと思いますが、他の特撮情報誌をはじめあっちこっちでインタビューを受けているので、別誌のインタビューとかぶる部分も少なからずアリ。鎧武へ参加することになった経緯とか、訊ねられすぎて飽きてると思うんだよね。エロゲライターが仮面ライダーでいきなりシナリオ、それもメインライターを張るというのがそれだけ各方面にとって衝撃的だったということなんだろうけど。

でもここまでのストーリーを見る限り、虚淵氏はよく頑張ってると思います。果物でシリアスな仮面ライダーをやってください、といきなり言われて、曲がりなりにもそのオーダーに応える設定を作って脚本を書いている。それだけで一定の評価はしていいかな、と(超上から目線)。

話を戻しますと。正直なところ不要・不十分な点もありますし、その割にお値段も若干お高めですが、「公式読本」シリーズが『ウィザード』でストップしていて今後出るかどうかわからない現状、とりあえずキャスト・スタッフへのインタビュー集が欲しいなら買っておいてもいいかな、という感じ。『宇宙船』とかの雑誌を追っかけて集めるのも大変ですしね。少なくとも私は買ったことに後悔はしていません。さしあたり前半の総括はこれ一冊でできるかと。あ、でも初瀬ちゃん役の白又くんのインタビューも欲しかったな。死人に口なしということなのか。