横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『キャプテン・アース』第6話感想 ~オヤジ6人はさすがに多すぎる~

今週のイチオシカット。

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このタイミングでごっそり説明を入れてくるとは思わなかったですね。謎要素をとにかくばらまくだけでは視聴脱落者が増えると予想されたのだろうか。1話切りしてしまった人が近くにいるので何とも言いがたいけど。

前回と今回でメインメンバー4人の公式カップリングがある程度規定されたような感があります。ドロドロの四角関係が展開されることはなさそうでちょっと安心。

 

さて、実は前回を見てから考えていたことがありまして。本作が親子――さらに言えば父と子の物語なのは以前の記事でも書いてるのですが、4人の子供に対して4人の父が配置されているのではないかな、と。

・タイヨウ(ダイチの父)……理想の大人。公共の福祉のために活動
・エイジ(テッペイの父)……理想の父。子供のために奔走し、愛情を注ぐ
・ツトム(司令官)……現実の大人。仕事にかまけて家庭をかえりみない
・レイト(眼鏡)……前時代的な父。子供に対して威圧的

この4名が、ダイチ、テッペイ、アカリ、ハナにそれぞれ対応している。レイトは誰とも血縁的な関係がなく、また厳密に言えば父ではないので、「父になろうとする者」だと言えるかもしれません。ハナだけではなく子供たちみんなにデカい態度だったし。

それにしてもあの眼鏡にレイトという洒落た名前があったことは個人的に大きな驚きである。

親の顔が見てみたい。

 

設定の説明回で全体的なストーリーはそう転がってもいないように見えますが、父と子の関係という観点からすると、この6話は非常に大きく物語が動いたエピソードだったと言えるでしょう。

まずはダイチの叔父とマクベス社長という、新たな父の参戦。アバンで社長さんが「親代わり」とか言い出した時には驚愕のあまりちょっとむせた。えーっまた父親増えるのかよ、と。

さらに一話以来登場のダイチ叔父(眼鏡2号)。こいつが出てきた時にはさすがに「そういやいたっけこんな奴……」程度の感想しか出てこなかった。

もっともこの2名は他のメンツを向こうに回して父親役を張ることが到底できなかった様子で、どちらも今回で早々に父親の座から転落します。

 

そして今回最大のイベントは、レイトという父の脱落。子供4人・父親4人という関係性が出来上がっていると思ったので、もっと活躍の場を用意してもらえるだろうと予想していたのに。前時代的な父はお役御免だということなのか。

そして銃で脅してボートで逃げようというあまりにもずさんな計画。いくらなんでも焦り過ぎである。もしかして画面に映ってないところで「ハナ連れてこないとクビにするよ」とか言われてたのでしょうか。だとしてももうちょっとスマートなやりようがあったのではないかと思うんですが。

ダイチとの対峙もちょっと間抜けというか、「娘と仲良くする野郎は許さん」的にいきがってるダメオヤジの香りがすごく感じられた。特にあの、「ライブラスターを撃つ覚悟が云々」とかいうセリフ。家に遊びに来た娘の男友達を一発どついて、「悔しかったら殴り返してみんかいオラァ」と挑発を飛ばす頑固オヤジみたいな。

そしてブーメランであっさり撃沈される情けなさ……。

 

とりあえずグローブ本部だかソルティドッグだかにお持ち帰りされただけのようなので、今後の復活に期待したいところ。次回登場時には往年の星一徹ばりの癇癪をぜひともお願いします。