横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

オロナミンCを飲んで

今日初めて、オロナミンにカフェインが入っていることを知る。カフェインと聞くとなんとなくブラウン(茶色)をイメージしてしまうのは、やっぱりコーヒーの影響ですよね。色と言葉が結び付いてイメージを形成する、これもシニフィアンシニフィエの一種なのだろうか?(なんか違う気がする)

2013年屈指の問題作『サムライフラメンコ』

関西圏で昨夜最終回が放映され、全22話(ノイタミナは1クール11話)の終わりを迎えたアニメです。仰々しく言ってますが、要はクセの強い作品。ノイタミナアニメの中でも上位とは言えないであろう出来だと思っております。個人的にはずいぶんと気に入ったんですが。

アニメの評価をする時に作画の問題が取り沙汰されることは結構ありますが、本作では前期オープニング以外のほぼ全てのエピソードでどこかしら崩れているので、ある意味では作画のことを気にしないで観られたアニメでした。ヤシガニ・キャベツ級の作画崩壊はなかったように思いますが、デフォルトで酷いために目立たなかっただけかも。

 

基本的なストーリーは、特撮ヒーローオタクの青年・正義(まさよし)が自作のヒーロースーツを着て「サムライフラメンコ」を名乗り、街にはびこる悪事に対して実際に立ち向かう――というもの。わかる人も多いと思いますが、モロ『キックアス』です。ただあっちが手術でタフな肉体を得ているのに対し、こっちはほんとにただの一般人。できることもたかが知れていて、マフィアの相手なんて当然無理。深夜徘徊する学生とか傘泥棒とか、その程度の相手をするだけに留まります。それでもまあ、警官の後藤さんをはじめとする協力者も増えてきたりして、ご町内ヒーローとして成長していく物語でした。最初は。

物語が三分の一ほど終わった頃、ついに登場してしまいます、「本物の怪人」が。なりゆきで悪の怪人たちと戦うことになった正義は、次々と現れる強敵キングトーチャー、フロムビヨンド、フラメンコ星人たちに苦しめられながらも、ヒーローとして成長していく……。

なんだよこれ!

視聴者の大半はテレビの前でそう叫んだことでしょう。ただの若者であったはずの正義が、当たり前のように悪の怪人と戦い、サムライ戦隊フラメンジャーを結成し、最後には巨大化して宇宙人と激闘を繰り広げる、超展開の嵐。そうなった事情というものも一応は用意されているのですが、基本的にリアリティなんぞ欠片もありません。このムチャな筋書きを許容できない向きの方々からは、「駄作」と認定されてしまう作品だと思います。それは仕方ない。

 

それでも、「ヒーローとは、正義とはなんぞや」という問いを半年間ずっと続けてきたこと、その姿勢そのものは評価されてしかるべきではないかな、と。現在は仮面ライダースーパー戦隊が揃って話題性重視と取られても仕方ないかのようなキャッチーなことをやらかしている一方で、ウルトラマンはジャンルとして虫の息になっている、そういう状況です。そんな中で、本作はいわゆる「古きよき」昭和っぽいヒーローの回帰をやろうとしていたと考えれば、また違った見方ができるんじゃないかと。初代ライダーの配信観てても思うんですが、昭和の作品って割と展開というか流れが雑だよね、と。その辺も含めてのパロディだと思えばいいんですよ。細かいことに目くじら立てないで、まずはそれを受け入れて楽しんでみる。誰もが子供の頃、アニメや漫画や色んな娯楽に対して取っていたはずの、そういう姿勢に立ち返ることを思い出させてくれるようなアニメだったのではないかな。

一話からちゃんと観直して、また改めてちゃんとした感想書く予定。