横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダー鎧武』第27話感想 ~紘汰は恋のキューピッド~

重苦しい雰囲気だった前回から引き続いて、内容的には割とハードだった今回。

これまではとにかく本筋を転がすので精一杯という感じでしたが、貴虎と戦極の過去を回想するシーンが入るなど、少しはストーリー展開に余裕が出てきたのか、と想像させます。

たぶん敵としてもオーバーロード以上のものはもう出てこないでしょうしね。ヘルヘイムの森の意思みたいなものは出てくるかもしれませんが。はじまりの女もカチドキ登場回から出現する気配がありませんが、彼女がこの物語にどう関わってくるか? というところでもうひとひねりあるかな。

 

さておき今回。ダークサイドに転落してしまったミッチ、舞の前でも明るい表情が消えてきています。まともに取り繕えていない。紘汰の抹殺に失敗したこの状況で、次にどう動くのか。いよいよコウモリをやめて戦極側に行ってしまうのか。

それにしても、後半は凰蓮が全部ぶち壊していった……。ベルト持ちなのにヘルヘイムの果実をちょっと食べそうになってこらえるあたり、いかにもコメディリリーフだなあ、と。

あとここしばらく忘れ去られていた斬月への思慕が復活し、身を挺して斬月を庇うという、先日の城乃内と同様の勇姿を見せつけました。斬月もちょっと心配する素振りを見せはしましたがデェムシュを追っかける時にはぽいっと捨てていくなど、まだまだ凰蓮を意識するところまではいってない様子。道は険しいぞ頑張れ凰蓮。

思えば二人の出会いをセッティングしたのは第1クール終盤でクリスマスゲームを開催した紘汰たちです。今回もなんだかんだユグドラシルのクラックまで凰蓮を連れて行こうとするなどお人好しの一面を発揮し、結果として凰蓮と貴虎を引き合わる手助けをすることに。

こりゃ仲人と言っても差し支えないな。

 

すっかり人気キャラとしての地位を確立している貴虎ですが、ついにオーバーロードとご対面。60億人殺すことに良心の呵責を覚えている様子の貴虎からすれば、人類を救う手がかりになるかもしれないオーバーロードの存在はかなり大きい。一連の情報を伝えてくれた紘汰に信用を置いたのか、名前を教える場面は今クールの名シーンのひとつと数えてもいいのではないかな。

2クール目から片鱗はありましたが、貴虎というキャラクターは「大人になって諦めてしまった紘汰」なんだろうな、という風に思います。諦めない紘汰の姿が、ビートライダーズをモルモットと言い切り、実験材料にまでしていた貴虎を少しではあるが変えた。手を差し出す紘汰と握手に応える貴虎が意外といいコンビになりそうな予感。

紘汰はかつて出会い頭にボコボコにされたことなど気にも留めず、貴虎もユグドラシルタワー内で散々暴れられたことを水に流し、とお互い懐の深さを見せます。

単にどっちもお人好しなだけだと思うけどな!

一方、シドの乱入で自分の職場と部下たちがすっかりダメダメになっていることに遅まきながら気づき始めた貴虎。職場環境の改善は成るのか、それとも部下の管理ができない上司の烙印を押されてしまうのか。

次回、斬月は何を裏切るのか?