『侍戦隊シンケンジャー』簡易感想その2 ~残念な若者たち~
9月6日配信分。
●第三幕「腕退治腕比」
パックマンで敵の攻略法を思いつく男、千明。
なに? レトロゲーム好きなの?
覚悟を問う話再びということで、一番の問題児である千明がまずは反発。今回の台詞から察するに、高校の卒業式直前でシンケンジャーに召集された模様。卒業そのものはできたのだろうか?
決まっていたであろう進路も取り消しになっただろうし、そりゃ不満も出るか……。
素直に力不足を認めて頭を下げた千明と、「誰も辞めさせるなんて言ってない」といまだ素直じゃない丈瑠の姿が対照的。
殿様かわいいという新ジャンル。
あとは月下で切り結ぶ丈瑠と千明とか、千明が丈瑠を追い越していくラストカットとか、なんというかクサいんだけど好みの演出でした。
しかし1話からずっとなんだけど、
熊折神の攻撃が駄々っ子にしか見えない。
●第四幕「夜話情涙川」
ダメ男に引っかかるダメ女、みたいな構図。
母性本能旺盛というか、弱ってる人は甲斐甲斐しく助けたくなるけど、相手が立ち直ったらとたんに興味を無くすという、困った性格の茉子。
学生時代、勘違い男の死体の山を築いていそうです。
一方で、茉子がメンバーの中で一番シンケンジャーの「先」を見ているというか、シンケンジャーは人生の目標でもないし生涯の仕事でもない、戦いを終わらせて夢を叶える、というバイタリティを持っているのは確か。
シンケンジャーをやる中で得た経験をどう生かすのか、その成長が楽しみなキャラです。
とりあえず、感極まると他人にハグする癖は直すべき。
千明に続いて流ノ介と茉子の掘り下げを進める一方で、
今回のゲストである野球少年・良太はちょっと割を食った感が。
今回の敵キャラ・ナミアヤシのやったことと言えば、お粗末な嘘を吹き込んだくらい。そして特に葛藤するでもなくそれをあっさり信じてしまう良太。
編集の際にカットされた結果かもしれませんが、良太についての尺が少なく、ゲストとしてあんまり活きていません。
ナミアヤシの嘘を信じて野球を捨てることにしたのなら、前日に一人で練習する必要はなかったのでは……?
要素を詰め込んだ弊害か、良太がけっこうストーリーに都合よく動かされてた印象だなあ。
レッド以外の全員のエピソードを一通りやったので、次回、新武装で殿様のお話か。