横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダードライブ』第8話感想 ~サプライズにやられる野郎ども~

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最後の最後で霧子の私服が全部持っていったー!

とハシャいでいる方も多いであろうドライブ8話。かくいう私もテレビの前でこのサプライズに目を剥きましたが。

 

高杉と久坂の関係が進ノ介&霧子の結束に一役買う感じか?と思ってたのですが、そのへんは個人的には微妙かな。

うーん、霧子は結局何に対してモヤモヤしていたんだろうか。男の友情? でも高杉と久坂ってさほど男の友情チックな感じしなかったしな……

他人の運転は嫌いなんだ、と前々から言っていた進ノ介が今回「霧子、運転代わってくれ」と自分から言ったところで、

進ノ介が新たな相棒として霧子を少しは認めたのだろうな、とは思いますが。

そのへんが高杉&久坂の元・相棒コンビとうまく絡まなかったかなー。

進ノ介と同様に自分のせいで相棒を失った高杉と、悪事に手を染めてしまった久坂。高杉と久坂の関係から進ノ介と霧子が何かしら学んで、バディとしてひとつ脱皮する、というのならわかる。

久坂が高杉に裏切られた、と思い込んで一人で突っ走って、とかならまだしも、捏造万歳とか叫ぶ方向に暴走するのは「なんか違うんじゃない……?」と。

まあ私服&髪下ろした霧子が出たので色々と許した感はあるよね……。

 

新武装・ドア銃はどう出すのかと思っていたら、今回もりんなさんにさくっと開発してもらう形で解決。

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ベルトさんは進ノ介のネーミングセンスに難色を示していますが、武器のデザインは誰の趣味なのだろうか。今回の口ぶりだとりんなさんのセンスっぽいけど。

あと今回ひそかにやられていたミッドナイトシャドー。前にディメンションキャブも損傷して一線を退いていた、みたいな話がありましたが、シフトカーたちはどういうプロセスで直ったりしているんだろうか?

 

今日の魔進チェイサーさんはドア銃とタイプワイルドに押されて撤退。バイラルコアがあればワイルドにもそこそこ対抗できるようですが、若干パワー不足といった感じでしょうか。スピード相手には実質的に無敗なのになあ。

霧子を撃てなかった理由が気になるところですが、これはやはりプロトドライブと関係があるのかな。今回も二人がすれ違うシーンでちょっと効果音入れたりしてましたが、落としどころに期待ですよー。

そして次回はついに第3のタイプ・テクニックが登場。

赤・黒ときて次が緑って配色は『龍騎』と同じなんですが、偶然の一致かしら。

 

※以下、割と辛口。

 

 

それにしても今回で色々と疑念が確信に変わった印象があって、

「2話1エピソードのお悩み解決方式」と「序盤からアイテムの販促ラッシュ」って実はけっこう相性悪いのではなかろうか?

ということがひとつ。

『ドライブ』は今のところどのエピソードも堅実に仕上がっているのですが、それはなんとなく「手堅い出来栄え」みたいな匂いをこちらが嗅ぎ取っているだけではないのかな、と。

毎回ゲストキャラ出して何かの事件を片付ける、そのうえで販促ラッシュ、というのはシナリオを考えるうえで非常に難しいでしょう。けれども「これが平成ライダー」「これが刑事ドラマ」というイメージ、我々が持っている無意識のようなものがあって、そこは大きく外してはいないので、堅実なデキになっている(あるいはそう見える)。

これは言葉を選ばずに言えば、

中途半端

ということでもあり。

1エピソードの中で事件も解決して販促もやってゲスト出してギャグやってシリアスやって……って、それはいくらなんでも詰め込みすぎ。

事件なら事件を解決する!新規アイテムの販促なら販促をやる!ということで、エピソードごとにしっかり色を出してほしいのですよ。ガチで事件に取り組む回は新規アイテムを出さないくらいのつもりでハードに行くけれども、販促回はめいっぱいアイテムを出して盛り上げる、とか。

『鎧武』は1クール目をほとんど販促方面で行く、と割り切ってやっていたわけですが、『ドライブ』はどちらかに徹してはいないという印象。

バンダイと二人三脚でやっている以上おもちゃを売らねばならないわけですから、難しいんだろうなあ、とは思いますが。

 

たぶんここら辺の私が感じている不満は、「現場で気の抜けるようなことをやってる」というあたりにも問題があるのではないかと。

怪人と戦うのはお遊びではなく、だからこそ誰かの命が危ない時に颯爽と活躍するヒーローに魅力が感じられるのですが、そんな現場で

「半ドア!ハハハンハンハハハハ半ドア!」

とかやってていいのか、という気持ちがけっこうあるのです。

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たとえば『フォーゼ』や『ウィザード』だと、新しいアイテムをラビットハッチや面影堂で使用、失敗してひと笑い取った後、実戦ではそれを使いこなしてみせる!という流れをやったりしてたわけですが、ドライブはあんまり普段の拠点を活用している風に見えないのですよね。

秘密基地っつったら男心をくすぐるポイントだろうが!何のためにドライブピットがあるんだ!

デザインやギミック、音声がどれほどダサくても、魅せ方でいくらでもカバーできるということをこれまでの平成ライダーは証明してきたんだけど、

『ドライブ』は今のところ魅せ方そのものがあんまりよろしくないというのが私的な感覚です。

 

ちなみに8~9話ごろというのは放映も二ヶ月が過ぎて、おおまかな作風も固まりつつある部分。歴代平成ライダーでも色々とターニングポイントになっている気がします。インパクトで引っ張れるのはこの辺りまでかなーと。

思いつく限りだとゾルダ参戦(龍騎)、夢の守り人(555)、大文字先輩の加入(フォーゼ)、対フェニックス戦(ウィザード)とか。

『キバ』ではそろそろイクサ登場、『鎧武』だと販促ラッシュが一段落して斬月再登場、とかやってた時期ですね。

要するに、ここらであっと驚く新展開が欲しいのですよ。魔進チェイサーの扱いがいよいよもって可哀想になってきたし……。

8話といえばヘブンズトルネード? 知らんな。

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