横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダードライブ』第0話DVD感想 ~これがビギンズアフタヌーン~

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現在公開中の映画、「MOVIE大戦フルスロットル」の入場特典として配布されているDVD「カウントダウンtoグローバルフリーズ」の感想を。

第1話冒頭、半年前に起こったとされる世界規模の重加速現象・グローバルフリーズ。その決定的事件が起こるまでの12時間を描くスピンオフ作品です。

平たく言えばビギンズナイトというやつですね。昼だけど。

 

※以下、ネタバレあり。

 

 

確かに一見の価値あり、と言うべき内容でした。

エピソード自体はごくあっさりしたものですが、プロトドライブの正体、エンジンが止まる以前の進ノ介の姿や早瀬との関係など、見どころは多々あり。

これ本編でやらなくていいのか……? と思う程度には、重要度の高い中身だった印象です。

ではあらすじ。

 

刑事・泊進ノ介は相棒の早瀬と共に、武装集団「ネオシェード」を追っていた。「革命」を謳い5回もの爆破事件を起こしているネオシェードに、怒りを隠せない進ノ介。

そんな中、ネオシェードのものと思われる犯行声明がネットで配信される。テレビ局のアナウンサーを誘拐し、現金50億円を要求する犯人。海賊の扮装をした謎の男と古びた工場で対峙した、進ノ介と早瀬の運命は。

時を同じくして、108体のロイミュードたちは世界各地に潜伏し、行動開始の時を待っていた。首謀格であるハートは、自分たちの作戦を「革命」にたとえて、同志たちを鼓舞する。

だが一斉蜂起に先駆け、独断でひとり動き始めたロイミュード・ナンバー005の前に、黒い装甲をまとった仮面の戦士が立ちはだかった……!

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という感じで。

本作最大のポイントは、なんといってもプロトドライブの正体。

劇中では変身を解きませんが、その声は明らかに上遠野太洸氏、すなわちチェイスのものと同じでした。

それでは、本編で進ノ介と対決するチェイスとは何者なのか?

・何らかの洗脳等を受けて、プロトドライブの変身者がチェイスになった

・プロトドライブの変身者に擬態したロイミュードがチェイスを名乗っている

・上遠野太洸氏の一人二役。単なる別人である。

などなど、いくつかの可能性が考えられますね。

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チェイスが初登場した第3話で、ベルトさんがチェイスの姿を見て「この男、まさか……」と反応を見せていたので、プロトドライブとチェイスがまったく無関係ということはなさそうです。

プロトドライブとは何者なのか? という、ベルトさんが黙して語らない謎に対し、大きな手掛かりが提示されたことは確か。新しい謎が出てきてしまいましたが。

 

また、プロトドライブは腰のホルダーにシフトカーを装備し、シフトブレスには能力発動時に「スピード」の音声を発するシフトカーらしきものがセットされていたのですが、タイヤコウカンをはじめとする特殊能力は使用せず。

さらには、プロトドライブとベルトさんが拠点としているらしいピットには、トライドロンも見当たらず……?

今作で色々と想像の余地が広がったので、本編をより楽しむ一助となることは間違いないでしょう。

どうも『ドライブ』はスピンオフ的なミニドラマをいくつも出していく予定らしいですが、今後はどうなることやら。

 

どんよりする前の進ノ介は現在よりも荒っぽさ2割増しくらい、というのが新鮮でした。テレビ本編同様のひらめきを見せていましたが、凶悪犯を格闘戦で躊躇なく叩きのめして怒鳴りつけるところなんかは、思ってたよりも荒々しかったです。

本編でもルー大柴を相手に啖呵を切って(4話)いましたが、進ノ介って止まってる時はどちらかというとクールぶっているけれども、いざ動き出すと暴走車両みたいな奴だな、と再認識。

今回の第0話ではその荒々しさが未熟さにも見えたり。進ノ介のミスを早瀬がとっさの機転でフォローするなど、いいコンビだったようで。

潜在能力は高くともムラのある進ノ介を、サポートに長けた早瀬がカバーする。それが二人のスタイルだったのでしょう。

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果たして、霧子がこの域に達するのはいつの日になるのか。

今のところはまだ名コンビというより凸凹コンビと呼んだ方がしっくりくるんだよなあ、進ノ介と霧子。