横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダードライブ』第15話感想 ~そういえばこの男、刑事で仮面ライダー~

f:id:owustet:20150125110607j:plain

思いのほか真面目に「刑事モノ」してたなあ、今日のドライブは。

事件の犯人はもちろんロイミュードなんだけれど、その裏には人間の犯した過ちがあって……と、私がこの手のシナリオけっこう好きなのもありますが、後編(解決編)としてはこれまでの中でもかなり上位の出来ではないかなと。

 

やっぱり擬態できる系怪人だとこういうサスペンス調の話は面白くなるね、と再認識。刑事モノ要素に乗れるかどうかでかなり評価が分かれそうですが、たまにはこういう話も良し。

というか長谷川圭一ってこういう暗めの脚本が欲しいから呼ばれてるでしょきっと。

鏡を使った面白いカットも多かったし、夕焼けの中でのラストシーンもよかった。担当の諸田監督はワイルド登場回以来の登板ながら、今回は演出なんかもわざと刑事ドラマに寄せてた感じがあったりなかったり。

『ドライブ』は毎回エピソードのオチが一味足りないという難点を感じてるのですが、今回は海の中のタロットで締めたのもベタながら好感触。

さらにダブル変身とダブルライダーキックもあって、ちょっと満足でした。欲を言えば一般怪人じゃなくてもっと強敵相手に決めてくれよ、と思いますが、まあサービスみたいなもんだと思えば。

あと占い師が行方不明扱いということは、まだ遺体は見つかってないし社長も真相を知らないということだよね? 社長がリラの犯した罪を知ってて隠蔽してた、という雰囲気もなかったように思いますし。その辺もなんというか苦々しい話だなあ……。霧子の言葉によって、リラにも一応の救いがもたらされてはいるのですが。

 

チェイス関連は、またちょっともやもやしたままで終わりました。ほんとに「胸のギアに泥が詰まってる」感じ。

チェイスの正体がプロトドライブという事態に驚く霧子、割とすんなり気を取り直して、たとえ今は敵でもチェイスとはわかり合えるという方向へ。「ロイミュードでも人間は襲ってないし、昔は仮面ライダーだったから信じる」ということなのかしら。

ポイントは「ロイミュードとはわかり合えない」と言う剛との対立。

f:id:owustet:20150125110640j:plain

今はロイミュードの話をしてるんじゃなくて、チェイスとわかり合えるかどうかって話をしてるの!

と霧子の代わりに言いたくなったぞ。

姉を危険に近づけさせまいとしているのか、剛も頑なというかちょっと分からず屋チックな一面を見せてきました。後々でもっとガチの姉弟喧嘩をするエピソードがあったら面白そう(無責任)。

一面では剛の言っていることにもうなずけるのですが、ロイミュードだからと十把一絡げにするのではなく、当人の性格やこれまで為してきた行動によって評価されるべきだよ、というのがこれまでの平成ライダー的な意見ですよね。

そして霧子は、チェイスを人の道に引き戻すことを諦めない。希望は皆無じゃない、と信じる。

なんだか、巧がオルフェノクだと発覚してから真理と草加が揉めてた頃の『仮面ライダー555』を思い出すなぁ……。

 

一方でメディックさんに強制的に「振り切るぜ!」させられて迷いのなくなったチェイスは今度こそ霧子に銃口を向ける。んー、これまでの失態の印象が色濃くて、精神的に立ち直ってもあんまり魔進チェイサーが強くなったようには見えない。

ここで剛が「貴様ーっ!」って怒鳴る演技はピカイチ。剛を演じる稲葉くんの演技にも正直まだピンと来ていないのですが、ここはよかった。

進ノ介役の竹内くんといい、泣いたり怒ったりする演技は割と鬼気迫っていい感じなんですよね。フラットな喋りはかなり苦手そうなんですが。霧子役の内田さんは反対に普段の喋りの方がうまくて、今回みたいに切羽詰まった場での演技がいまひとつかな。

 

次回はハート様が久々にご出陣ということで。新形態デッドヒートもフォルム的にはあんまりマッシブじゃなくて、アクセルトライアルみたいな雰囲気ですが、果たして対決の行方は?

f:id:owustet:20150125110730j:plain