横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダー鎧武』第25話感想 ~顔芸オチのパティシエ~

春休みスペシャルを挟んで本筋復帰かと思いきや、まさかの息抜きギャグ回。予告を見る限り次回からまたしばらくハードな話が続きそうなので、息抜きを入れるタイミングがここしかなかったということなのか。

脚本にはニトロプラス鋼屋ジンが参戦。『デモンベイン』なんかを手がけてる人ですね。虚淵氏もアニメの脚本を手がけるようになって久しいですが、たいていストーリー原案とかシリーズ構成をやってて、メインのストーリーを任されてる。前評判でも「あの虚淵玄が原案・脚本!」とかって祭り上げられることが多い気がします。それはそれでいいんですけど、他の人がメインで脚本書いてる作品にサブで入っていくことがかなり少ない。だから今回みたいに本筋に関わらないサイドエピソードを担当するのは、期待していたと同時に不安でもあった。つまるところ、「虚淵玄にギャグ回できるの?」という疑問があったわけです。鋼屋ジンもその辺りの助力で参加したのかな。

今回も、ストーリー自体は別にギャグというわけでもなく、演出面での工夫や小ネタで転がしていくものだったかな、と。今回の物語は、流されるままモラトリアムでくすぶっていた城乃内がちょっと一歩踏み出す勇気を得た、というお話で、それ自体が笑えるものではない。シナリオだけで笑えるとなればやっぱり井上敏樹が抜きん出ているなあ。『シャンゼリオン』なんて頭のネジがどっか抜けてるような話ばっかりだったし。

以下、本エピソードの個人的ポイント。

・いっつも落とす大橙丸、初の単体必殺技炸裂

・城乃内をけなして盛り上がり、女装にドン引きする女子ダンサーズ

・公園での謎特訓

・ラスト、凰蓮の顔芸オチ

あと、紘汰は凰蓮のことをちゃんと「オッサン」と認識していることが判明。凰蓮が城乃内のことを「ウチの子」と認識していることも判明。仕事の合間に特訓したり城乃内をおぶって帰ったり、なんだかんだで面倒見がいい凰蓮。

 

その一方サガラ・戦極の会談でしれっと重要そうな情報が明かされました。「禁断の果実」は確かに存在し、今はオーバーロードたちの手の中にある、ということ。ただ「禁断の果実」は人間に大きな力をもたらすとは言われたけど、どんな力をどのような形でもたらすのかについては説明されていない。それが怖いところですね。もしかすると「禁断の果実」を食べた人間がオーバーロードに変身するのかしら。

しかしそうなるとベルトを作った戦極の功績はすごいな。果実を無害化してロックシードに変換、アーマードライダーへの変身能力を与える……。能力こそ本家には劣りますが、要は人工オーバーロードオーバーロードたちからしたらやってられない話。人類が滅亡した森の中に自分たちだけ取り残されていたのに、限定的とはいえ似たような能力を持った――しかも安全にそれを手にした連中がうじゃうじゃやって来たわけで。そりゃオモチャにしてやりたくもなるわ。

そんなオーバーロードとの直接対決は、次回予告を見てるともう少し先になりそうかな。とうとう舞が真相にたどり着いてしまうのか、ついにミッチの癇癪玉が爆発する時が来るのか? ということで、また来週。