横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダー鎧武』第1・2話を振り返る ~意外!クルミ男の豹変~

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時間の経つのは早いもので、いつの間にやら鎧武もスタートから半年以上が過ぎましたね。次々回からいよいよ後半戦も佳境に突入していくようですが、その前にちょっと振り返りでもしてみようかと、録画してある1・2話を見直してみました。色々と明かされた知識を持った状態で観るとまた新しい発見があるかな、と。

2話完結を廃止しようというのが『鎧武』の掲げた目標のひとつだったわけですが、2、3話ほどのひとかたまりでひとつのエピソードの区切りになっているという点はあんまり変わってない気がします。前後編という明確な決まりがなくなった、というだけの話ではないかと。

 

というわけで今回の1・2話は「鎧武誕生編」とでもいうべきストーリー。ベルトを拾った紘汰が、それを自分以外の誰かのために使おうと決める、そんなお話です。

まず思ったのは、全体的にみんな演技が若くて微笑ましいということ。

いや、当たり前と言えば当たり前なんですけど。

特に紘汰。前髪なんかも初期と現在ではかなり分け方が変わっているのですが、何より一話冒頭の、迷子の親を捜すシーン。明るく頼りになるお兄ちゃん!という感じに表現されています。

いつからだろう……猪突猛進ぎみのおバカというイメージがついてしまったのは……と思ったのですが、2話にしてかなり調子に乗っていたので、

最初からわりとバカキャラとして描写されてた。

でも声の演技は全体通して明るめで、インベスとの戦闘はあってもまだ日常から外れてはいないんだ、という気がします。偶然ベルトを手にしてしまわなければ、毎日に閉塞感を覚えつつも真面目に働いて、いっぱしの社会人になっていったかもしれない。ベルトによって運命を大きく狂わされたといいますか。

 

自分の意志とは関係なく変身能力を手に入れ、それまでの日常が崩れるというのは初代からやってきたシチュエーションで、日常の崩壊を表すために蛇口をひねり潰したりしてたわけですが、紘汰の場合は現在に至るまでの長いスパンでそのことが表現されているなと感じました。

今の状況で紘汰が1話みたいに明るく笑うことなんてできそうにないですし。演じる佐野岳さんはとてもいい仕事をしてると思います。状況に応じたキャラクターの変化をちゃんと表せているので。

そんな紘汰がベルトを手に入れたのが半ば奇跡に近い偶然というのもまたいいですね。裕也がシドからベルトをもらったのはまだいいとしても、

・待ち合わせ場所に偶然クラックが開いた
・先に足を踏み入れた裕也がベルト装着前に果実を食べてしまい、ベルトを落とした
・たまたまそれを紘汰が拾う

という、天文学的な低確率。一歩間違えれば紘汰もヘルヘイムでさまよっていたか、あるいはそもそもベルトを手にすることがなかった。そして現在、そんな低確率でベルトを手にした紘汰によってヘルヘイムとユグドラシルを取り巻く状況が大きく変わりつつある。世の中わからないものですねえ。

もし紘汰が森でベルトを拾わなければ、ベルトは裕也が森に落としてそのままだったわけですが、

そうなったらベルト配りを引き受けたシドは会議で恥ずかしい思いをしたに違いない。

貴虎に拾ってきてもらって「次はちゃんと渡せ」とか言われたりして。

シドは紘汰に感謝しないとね!

 

あと、一番驚いたのはザック(現・仮面ライダーナックル)の変化。

今でこそ弱小ロックシードで奮闘を続けるこの番組の数少ない良心みたいになっているのですが、初期はとんでもなくガラが悪かった。

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ペコと共謀してインベスゲームで不正をやってたのはまだしも、勝負をふっかけておいて

「自分でインベスと殴り合うか? お・じょ・う・ちゃん?」

とか言って舞を盛大に煽ってるのは擁護のしようがない。ずいぶんとまあ更生したもんです。

 

今回はこんなところでしょうか。今後もブログのネタが尽きたら……もとい、じっくり考えたくなったらまた続きを観ると思います。

次回、「アーマードライダー乱立編」にご期待ください。