『仮面ライダー鎧武』第31話感想 ~このあと、ついにシドが……!~
恐らく誰もが吹いたであろう、今回のCM前の煽り文。
東映公式サイトでは演じる波岡一喜さんのオールアップの様子が紹介されており、「ほんとに死んだんだなあ……」と妙に感慨深い気分に。
ミッチと組んでの暗躍も今日限り。愚直に突き進むことを選択したシドと、どこまでも他人の裏を読むことを選んだミッチという風に、今回二人の道は分かたれてしまいましたが、実にいいコンビだったと思います。
『鎧武』という物語をここまで盛り上げる活躍をしてくれました。
波岡さん、ほんとうにお疲れ様でした。
今回はオーバーロードたちの目的というか陰謀が明かされてきて、オーバーロード編も佳境に入ってきたという印象が。
「愛する者」を救うために、人類の世界に用意された禁断の果実を横取りしようとしていたロシュオ。はじまりの女が関係してるんだろうなとは思いますが、「彼女にはそれだけの価値がある」と言っているあたり、ただ単に愛しているだけではないような気も。
そんなロシュオにシドをぶつけて戦わせるレデュエ。今度は自分が禁断の果実を手に入れようというつもりなのか、ミッチの新たなる女房役に選ばれそうな緑一色怪人の運命やいかに。
好き勝手に繁栄したサルをどつき回すのが楽しい、と公言して高笑いするデェムシュ。今回はカチドキと互角の勝負を演じてくれたものの、次回あたり極アームズのちょうどいい試し斬り相手にされて終わってしまいそうな予感。
あとはこのところ脇役が活きてきたな、と。
次回ではまた久しぶりにパティシエコンビも出てくるようですし、きれいなザックは今日もきれいなところを見せてくれました。
ボロボロになった紘汰を戒斗が連れてきた、という事実を見れば危険が迫っているのはわかるだろうに(ついでにナックルのスペックの低さもわかりきっているのに)、躊躇なく戒斗についていく。
ダブル変身は素直にかっこよかったです。
そんな中でも特に目立ってきたのは湊さん(マリカ)の中間管理職ぶり。
貴虎とシドが抜け、バラバラになってしまったユグドラチーム。
デカい受話器を握りしめて沢芽市長に言い訳しているシーンは、しがないOLの苦労というか哀愁を漂わせてすらいました。
うわっ…私の職場、酷すぎ……?
奔放なプロフェッサーだけが上司として残ってしまったのは、彼女にとって不幸だったとしか言えません。今回の一番の問題は現場で仕事しないプロフェッサーがデェムシュの能力を測り間違えていたこと。何度となく言ってますが、ほんとにダメな職場環境だなあユグドラシルは。