『仮面ライダー鎧武』第41話感想 ~そして誰もいなくなった~
関西では甲子園のため、1週遅れで41話を放送。やっと見れました。
もちろん、色んなサイトを巡っていると当然のごとくネタバレが転がっているので、オーバーロード組が全滅したらしい、ということは知っていたのですが。
まさかレデュエがこんなにあっさり逝くとは。
デュデュオンシュやグリンシャ並みの使い捨てられ方じゃないかこれ。
これにて、だいたい4月ごろからのオーバーロード編とでも呼ぶべきものが完全終了。いよいよ物語は、残された人間たち、そしてサガラと決着をつける最終章に突入するわけですが……。
オーバーロード編というのは、要するに「If世界の自分たちとの戦い」だったのかなーと。
強さを求める者、策を弄した者、いずれも果実の侵略を経て変化した世界に適応しようとした結果、最終的にはあんなふうになってしまった。
そんなオーバーロードに対して、一度は共生できないかと悩んでいた紘汰が、最終的には彼らを否定することになり、一人また一人と手にかけていく。
それはつまり、誤った道を行ってしまったフェムシンムに対して「お前たちのようにはならない」という宣誓をしたということではないかと。
次回からの最終章はその先、あり得たかもしれない自分たちを否定し終えた紘汰や戒斗たちが、どういう結末に向かっていくのか、というところが問題。
オーバーロードたちについて言えば、性格的には難のある奴ばかりだったのですが、強敵としての存在感はすごいものがありました。
去年の幹部級ファントムがシュッとしててスマートな奴ばっかりだったのに対し、スーツが太めでゴテゴテしてたのもよし。
特にロシュオは、カチドキとレモンエナジー二人がかりでも手も足も出ない、という強者っぷりで、「こりゃー脳筋のデェムシュもちゃんと従うわけだ」と納得の描写。
ただ、もうちょっとロシュオは色々使えたんじゃないのかなー、という不満が残ります。
確か、「人類が知恵の実を得るにふさわしいか否か」を見極めようとしてたんでしたっけ。貴虎、シド、ミッチ、舞ときて、今回ようやく紘汰&戒斗とご対面。
こんな連中が人類代表でほんとにごめんなさい。
そりゃ「こいつらに知恵の実は任せられねえなあ」となるのも致し方ないですかね。かろうじて舞がお眼鏡にかないましたが、嫁に似てたからとかそんな理由じゃあるまいな……。
デェムシュとレデュエは、敵キャラとして「物語をひっかき回した」「ライダーたちの進む道に影響を与えた」という活躍があるんですが。ロシュオは今回死に花を咲かせはしたものの、基本的にヘルヘイムの森でぼーっと突っ立ってるシーンが多かったので、敵キャラとしての印象が薄い。
トトロかお前は。
こいつがやったことといえば……
・貴虎を助ける
・シドを殺す
・極ロックシードをサガラに渡す
・ふらっと出てきてミサイルを止める
あれ、ミッチが転落していくのにしか関わっていない気が……。
ミッチがパーになっちゃったせいで舞はヘルヘイムに連れて行かれ、ロシュオに知恵の実を入れられたので、
今のこのややこしい状況が出来上がったのって突き詰めると全部ロシュオのせい?
特に活動していないかに見えてトラブルの元凶になってるって、一番タチの悪い奴だなー……。
そういえばこの記事書いてて気づいたんですが、シドの死についてちゃんと知ってるのって人間側だとミッチだけなんですよね。
紘汰やザックあたりが阪東さんの店で管を巻きながら「そういや最近シド見かけないなー」「あいつ逃げたのかなー」とか言って奥の席を眺めてる光景が容易に想像できる……!
男どもが管を巻く次回、関西では明日放送です。