『仮面ライダー鎧武』第35話感想 ~去っていくもの、帰ってきたもの~
おかえりキウイ撃輪、おかえりバナナアームズ。
一体どれだけのちびっ子が、きみたちのことを覚えてるんだろう?
というわけで、ハシャいでいたオーバーロード勢がちょっと落ち着き、人間側が色々と動き出した感じ。
今回は呉島兄弟が派手に動き回り、特にミッチは実質主役回と言えるほどの出番。これまで溜まりに溜まってたものを一気にぶちまけました。
まあその結果はともかく……。
兄譲りのスーツでカッコよく決めてみたものの、友達に怪訝な反応をされたり。
好きな女の子を口説くのに失敗したり。
とにかくミッチと周りの連中との温度差がひどすぎる。
なんかこう、「しばらく会わない間に新興宗教かなんかにハマっちゃったやつ」みたいな目で見られてるのが不憫で仕方ない。
このタイミングで「悪いようにはしない」とか言い出すのが悪いのですが。怪しまれることはわかりきってるのに。紘汰のことを後先考えないとか言ってるけど、他人のこと言えなくなってきたぞ。どんどん友達が減っていきそう。
ちなみに今日の個人的イチオシシーンは紘汰がミッチを庇ってるところ。
「そりゃあ、あいつは今までも色々と秘密にしたり、たまーにヘンなこと言い出したりもするけど……」
ミッチがヘンなこと言ってるのには気づいてたのか、紘汰……!
あと前回の記事で「ミッチは尊敬する紘汰が親友の裕也を殺したので云々」書きましたけど、どうやら微妙に違っていたらしいことが判明。
「親友の命を犠牲にしてまで舞さんを守った……それを誇りにするべきだった。最悪の状況下で最善の判断ができたことを、胸を張って、自信につなげるべきだった」
つまり舞を守るためなんだし裕也を殺したことは最善だった、と。
すごいこと言い出したぞミッチ。
仮にも自分のチームのトップに対してなんたる言い草……と思ったのですが、よく考えたら『鎧武』本編で裕也とミッチが会話してるところなんてなかったっけなあ。裕也とはそれほど仲が良くなかったのか?
一方、人間世界に帰ってきてからストーキングばかりの貴虎ニーサン。
プロフェッサーが愉快に飛んでいったことも知らないんだもんなあ。人間側の状況にすっかり置いていかれてしまった。湊さんたちが信用できないからというのはわかるんですが、それにしたってつけ回し過ぎじゃないのかと。
ナズェミテルンディス!
今回しきりに紘汰との接触を図っていたニーサンだけど、もし阪東さんの店でちゃんと会えてたらそれはそれでややこしいことになってたはず。
斬月・偽の中身が貴虎ではないとわかっているとはいえ、貴虎がベルトを手放して行方不明になっていた、というのは事実なわけで。
「どういうことだよ貴虎!」とか紘汰が突っかかってちょっと言い争いになった後で、
「ならあの斬月は誰なんだ……」とか二人並んで首を傾げてそう。
それはそれで見てみたかったけど。
さてそんな兄弟が次回ついに対決!するのはいいとして。
タイマンでの戦いなら貴虎が「負~ける気しないはず~」とか鼻歌歌いながらでも勝てそうなのですが、退場の可能性はどっちかというと貴虎の方が濃厚なのが問題。
ここでミッチが兄さんに殺されて退場、というビジョンが思い浮かばない。貴虎が紘汰たちの陣営につくとか、兄さんが死ぬとかしてミッチがさらにダメになる光景しか想像できないぞ……。