『仮面ライダードライブ』第2話感想 ~地獄からの使者、仮面ライダー!~
「俺の親父も刑事だった。いつも言ってた、警察官の肩には大いなる責任が乗せられてるって」
「どこのカントリーボーイだ、お前。なってねえな……レディのエスコートの仕方も知らねえのか」
この口ぶり、そこはかとなく漂うスパイダーマンのエッセンス。
お父さん、あなたの息子は真っ赤な改造車でレディをエスコートしています……。
こういう台詞は、進ノ介みたいな真面目系のキャラよりも、『W』の翔太郎みたいにスカした奴の方がハマるかと。
それにしても、進ノ介の元相棒・早瀬さんがすごくいい人そうで安心した。お互いため口だけど微妙に先輩っぽいし、演技も落ち着いてる感じで。
仮面ライダーで「早瀬」と言えば、なんといっても初代ライダーの第3話に登場した怪人・さそり男。
本郷猛のかつての友人でありながら、ショッカーに魂を売り渡してしまった青年です。
え? 石森プロの早瀬マサト? 知らんな。
この名前が出てきたとき、一瞬「これは早瀬が敵の手に落ちて怪人化する展開がくるか」と思ったものの、ロイミュードの正体が不明な現状では何とも言えない。
ベルトさんことドライブドライバーの人格は、ロイミュードの襲撃を受けた何者かのものらしい、ということが今回の冒頭で示されました。それはつまり、ベルトさんは人間の意識を機械に移して生き長らえるシステムを持っている、ということ。
ならばロイミュードはどうなのか。彼らは人間なのか機械なのか、それとも……?
まだまだ現段階では謎だらけなので、これはもう先を楽しみにするしかないな。始まったばかりの作品のこういうワクワク感ってすごく大事よ。
早瀬の怪人化はないとしても、後々ロイミュードに襲われたり拉致されたりする可能性はありそう。
なんたって進ノ助の最大の弱点だしね。
さて前回の事件の解決編、だった今回ですが、事件パートはあっさりめに解決して進ノ介の決意に時間を割きました。進ノ介の「やる気のない天才」設定は事件パートをさくっと片付けられるのでいいなー。
演じる竹内涼真くんがまだ若干こなれてないというか、台詞の読み方も一本調子な場合があるので、その辺が改善されるともっと安心して見られるようになるかな、というのが正直なところ。
腑抜けてる時とギアが入った時で声の調子とか演技が別人のように変わったりすると面白いと個人的には思うので、この『ドライブ』で揉まれて大きく成長していってもらいたい。
そんな進ノ介ことドライブ、爆散間際の敵からいきなり仮面ライダーと呼ばれるの巻。
『W』の時は市民の目撃情報から出た名前で、割とすんなり落ち着いたけど、今回は脈絡なく名称がぽんと出てきたので、初見ではちょっと違和感。
今回のサブタイトルはそのものずばり「仮面ライダーとはなにか」だったし、ドライブの力はロイミュードと関連があるんじゃないか、と明言されたけど、この呼び名が今後定着するのかどうか。
と、これを書いてて思いついたのですが、
「仮面ライダー」というのはシルエットだけ出てたかつての先代ドライブ?に対してロイミュードが名づけたニックネームなのかもしれない。
だとすると、さしずめ進ノ介は「仮面ライダーを継ぐ者」というところなのかな。
次回、ビジュアルの仮面ライダーっぽさで勝るチェイスとの激突。
『フォーゼ』のスコーピオンなんかも非常に早いタイミングでの登場でしたが、さてどうなるか。