横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダードライブ』第20話感想 ~怒り爆発!~

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『ドライブ』ではたぶん初となる、1話完結のエピソード。なのに小ネタ満載だしメディックの怪人態が登場するし、と動きが多かったですね。

たまにはこういう話があってもいいとは思いますが、いつにも増してアフターケアの足りない回でもあり。

あの声優さんは結局どうなったんだとか、怪物に襲われて泣き寝入りしたんじゃないかとか、そういうことを気にしたらたぶん負け。

 

さて車マニアであるところの進ノ介がアニメに目覚めた今回。

車には詳しくないんですけど、車好きにも好きなメーカーとかデザインのこだわりとかはあると思うんですよね。そしてもし期待していた新型車が酷い出来だったら、当然怒るのではないか……?

誰にだって好きなものはあるし、それを冒涜されたら怒るのは当然。

アニメを題材にしてはいましたが、けっこう普遍的な話題に繋がるエピソードでした。

ただし、ついカッとなったとはいえ人を襲うのはアウト。ビルの屋上に連れ出して人の首を絞めたりビルに攻撃したりは「説教」では片付けられないでしょう。

声優に罪はないし。

進ノ介が「カッとなって人を襲ったんだから、人間と意気投合しようがロイミュードは撲滅だあ」みたいなことにならなかったのはよかったけれども。

これまでの『ドライブ』における究ちゃんの言動を見る限り、新作発表会に行ったのが本物の方だったら声優に説教はしなかったんじゃないかなー。進ノ介の言う通り、「究ちゃんはいいやつ」なので。

 

別のたとえを探すなら、「洋画の吹替えを役柄に合わないアイドルがやることになって、洋画のファンがキレてイベントでアイドルを恫喝した」みたいな、そういう話ですよね今回(ちょっと暴論)

このような事件は、人間だろうが怪人だろうが起こす可能性はあるし、その対象がアニメだろうが実写だろうが起こりうる、と私は思います。

もちろん究ちゃんとロイミュード072が意気投合したように、「文化」というのは人種をはじめとする様々な問題を乗り越えて人が他者とわかり合うための力を持っていますから、実に素晴らしいものです。

そのうえで、気に入らないものがあってもむやみに攻撃するのではなく、自制心を持たなければいけないのですが、これがなかなか難しい。

当ブログもこれまで『ドライブ』に対して割と厳しい意見を書いてきた自覚はあるんですけど、これからも感情的にならないよう気をつけたいところ。

 

なお白倉&井上オタクである私は、ロイミュード072を『超光戦士シャンゼリオン』(1996)の第30話「ヒーローの先生!」に重ねていました。

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荒川稔久氏が別名義で執筆したこの回は、特撮ヒーローオタクの怪人が主人公を説教し、ヒーローのあるべき姿を教え込むという滑稽なエピソードが展開します。

ドライブに対して名乗りを要求する072の姿に、テレビの前で「やっぱいつの時代でもオタクはオタクだよなあ」とひとり納得。

好きなもののことを熱く語りたい、それを他人と共有したいという気持ちは、決して間違いではありません。
必要以上に他人に押しつけない限りにおいては。

 

さて次回は課長の掘り下げ……ではなくついにチェイスとの本格的な対決に突入。

このところマッハとの対決が多めで、進ノ介&霧子はチェイスに対して歩み寄るスタンスになってきましたが、果たしてどのような経緯で再び争うことになるのか。

新形態タイプフォーミュラ登場で、いよいよ魔進チェイサーを倒してしまうのか……?

 

おまけ・独断と偏見で選ぶ今回の小ネタ一覧(筆者のこじつけが含まれます。ご注意ください)

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ドライブの名乗り……『激走戦隊カーレンジャー

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現さんの衣装とサングラス……西部警察
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072の殺され方……『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』の草加雅人の殺され方

最後のは割と無理やり。