『仮面ライダードライブ』第3話感想 ~来週から仮面ライダーチェイスが始まります~
前回からなんだけど、オープニングテーマでキャストの名前が出る順番が、
進ノ介→霧子・チェイス→特状課の面々→ハート&ブレン
というふうになっている。
怪人の幹部にしてはチェイスの扱いはかなり大きい(一人だけハートたちより先)ので、もしかするとめちゃくちゃ重要キャラなのかもしれない。
人間体から怪人体への変身の際にタイヤをまとっていたことといい、色々と想像をかき立てる存在です。
今後2号ライダーになりうる存在なのか、それともプロトドライブのなれの果てなのか?
変態一歩手前な画家の話を通して、笑わない女・霧子のバックボーンが語られ始めた今回。
半年前、進ノ介が相棒を失ったのと同じ日に、ロイミュードに襲われていた。そしてそこをプロトドライブ=先代仮面ライダーに助けられた、と。
そして現在、新たなドライブとして選ばれた進ノ介に対し、先代のように立派な(理想的な?)ヒーローになってもらいたいと、厳しい言葉を投げかける。
霧子とプロトドライブとの間には、助けられただけじゃなくてもう一悶着ありそうな予感がしてます。本格的なロマンスは無理だろうけど、それに近いものはありそうかなと。
一方で、ロイミュードがどういう存在なのか、何を目的とした怪人なのか。その中でハート、ブレン、そしてチェイスはどのような位置づけなのか? というのも気になるところ。
前回のアイアンロイミュードは人間の肉体をサンプルとして集め、自分にフィードバックしていた。今回のペイントロイミュードは……女性をデータ化して絵にしている。何かを「集める」のがロイミュードの行動原理なのかしら。
新番組予告のテロップでは「人工生命体」とされていたり、テレビ朝日公式ページには「人間の欲求や欲望を学習して進化するアンドロイド」とかさらっと書かれてたりするんですけど、本編でロイミュードの背景に関する話はまだまだ出てきてないですし。
今回「半年前に一斉蜂起」というワードが出てきたのですが、流れとしては
誰かが秘密裏にロイミュードを造っていたけれども、ロイミュードたちは自我を持ってしまい、半年前にとうとう人間に対して反旗を翻した
という線が濃厚かなー。だいたいの想像はつくんですけど、早いところ作中で語ってくれた方がすっきりする。
ロイミュードが全部で108体、という具体的な数を知っているベルトさん=クリム・スタインベルトが、ロイミュード製造に関わっていることは間違いないでしょう。残りの大きな謎は、ロイミュードやドライブの力の源であるシフトカーの出どころか。
できればこの辺の設定を活かして、進ノ介のやる気を出させる方向に持っていってもらいたい。
前回は早瀬に喝を入れられてエンジンがかかったものの、今回は早くもエンスト気味。いつもトップギアだと完璧超人すぎてすぐ事件が解決する、ということなのでしょうが、何かしらビシッと一本「芯」を通してくれた方が個人的には好み。まあ、まだ3話なので、転がし方に期待する方向で。
次回、魔進チェイサーとの初対決の行方は。そして犯人・ルー大柴をどう攻略するのか?
ここからはちょっとネガティブな話ですが。
チーフプロデューサーと脚本家がドライブと同じ『キョウリュウジャー』見てても思うんですけど、悪の怪人やそれに対抗するヒーローの存在を、割と自明のものとして扱っていて、一個の作中での定義づけが弱い印象があります。
「戦隊」や「仮面ライダー」という言葉を免罪符的に使おうとしている、と言えばいいでしょうか。『キョウリュウジャー』のキングが「俺たちは戦隊だ!」と時折口にするんですけど、それって言い訳というか「逃げ」じゃないか? と。
平成ライダーに対する既成概念を壊すことを目指しているという『ドライブ』ですが、ヒーローというものに対する既成概念に頼らずに、なんとかやってみてほしいところ。