横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

漫画『仮面ライダークウガ』第4話&第5話感想 ~俺が今 手に入れた力がどんなものでも~

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先月号(4話)の感想をブログに書くの忘れてたので、今月号とまとめて。

月刊ヒーローズで連載中の漫画版『クウガ』。今回の内容は……

ひとつ! ゴオマさんが一人で勝手にゲゲルをスタート!

ふたつ! 一条刑事は杉田刑事と共にゴオマを追う!

そしてみっつ! 五代雄介が、ついにクウガ・グローイングフォームに変身した!

 

第4話にして、ようやく五代が初変身!

まだグローイングなんですけどね。

広告や表紙などではマイティフォームがすでに何度も登場しているのですが、このぶんだと本編登場はいつになることやら。

というわけで今回のストーリー。

 

●第4話「契約」

「ゲゲルを始める。まずは二日で女20人だ」

とうとう行動を開始した未確認生命体。襲い来るコウモリの怪人は、五代と一条には目もくれずに桜子を狙う。怪人に捕らえられた桜子は、朦朧とする意識の中、かつて恩師から聞かされた話を思い出す。

古代日本文明において存在したという生贄の儀式・ゲゲル。そして生贄を捧げる神の名は――グロンギ

桜子を助けようとグロンギに立ち向かう五代だったが、反撃を受けて重傷を負ってしまう。五代を一蹴したグロンギは、桜子を捕まえたまま空へと舞い上がる。

一条は負傷した五代をその場に残し、単独でグロンギを追跡することに。

瀕死となった五代の前に、一条が遭遇した「クウガ」が忽然と現れる。

「私に残された時間は少ない……お前に守りたいものがあるなら……力をやろう……」

その呼びかけに応えた五代は、クウガとなった者の辿る運命を垣間見せられる。

怪人が人々を殺していく姿。そんな怪人を傷つけ、自らも傷つきながら殺していく姿。

地面に転がる無数の死体、終わりのない苦痛。それでも五代は、サムズアップして笑う。

「頑張ってみます! 守りたいものを守れるなら、俺、何回死んだって構いません!」

五代の肉体が、別のものへと変わる――

 

●第5話「表明」

夜になっても警察は、グロンギを捕捉できずにいた。コウモリのグロンギはすでに5人もの女性を襲い、いずこかへと連れ去っていた。

コウモリのグロンギ「ズ・ゴオマ・グ」。彼に血を吸われた者は、朝日を浴びると命を落とす――先代のクウガからそう聞かされた五代も、怪我が治った身体で現場に向かう。

その頃、街の片隅に奇妙な一団が現れていた。メビオ、バヂス、バヅー、そしてバルバ。動植物のタトゥーを身体に持つ彼らは、ゴオマが勝手に「ゲゲル」を始めたことについて話し合っていた。

その矢先、新たな被害者が出てしまう。駆けつけた一条の銃撃は、グロンギには通用しない。6人の被害者たちが襲われた場所からゴオマの拠点を割り出した一条は、駆けつけた五代を杉田に押しつけると、単独でゴオマの潜伏する廃病院へ向かう。

病院へ突入した一条だが、血を吸われてゴオマの傀儡と化した被害者たちに襲われ、手も足も出ない。追いつめられた一条の眼前で朝日が昇り――さらわれた女性たちが次々と息絶えていく。

そして桜子の肉体が日光に晒されようとした瞬間、駆けつけた五代が桜子を救う。

「一条さん! 俺、戦います! みんなの笑顔を守るために!」
「変身!」

ついに五代は、かつて一条が目撃した白い戦士「クウガ」へと姿を変える!

 

という感じで。

いささか話の展開が遅いのは気になりますが、同誌の漫画『ULTRAMAN』でも主人公の初戦闘だけで単行本まるまる1巻ぶん使いましたし、なるべく作品は長く連載していこうという方針なのかな。

ともあれクウガグロンギとの戦いの火蓋が切って落とされた! ということで、やっとこさ序章が終了した感はあります。

漫画版の五代も「これはこれでまあいいかな……」と思える程度には慣れてきました。

ただ先月・今月で残念だったのは、まったく同じ展開(グローイングへの変身)で次回に続けたこと。

前回はクウガの力を受け継いだのを見せるために変身しなければならず、今回は一条の目の前で変身しなければならず……という事情があったのはわかるのですが、続けて読んでみるとどうにも違和感があります。

原作付きのテレビアニメじゃないんだし、もっとサクサク進んでもいいのになーと。

とりあえず五代が戦う覚悟決めるところまで行ったんだから、今回のラストはマイティフォームになってくれた方が好みでしたね。 

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ゴオマさんのデザインや設定のアレンジは割と気に入りました。テレビ版よりもずいぶんと「吸血鬼」っぽくなってる。

彼氏といちゃいちゃしてる若い女性に背後から忍び寄って「俺の口づけはもっと甘いぞ」とか言っちゃうイヤな怪人と化していますが。

今回ゴオマさんが一人で盛り上がって始めたゲゲルは、女性を直接殺害するのではなく、血を吸ってから日光を浴びせて殺す、というルールのよう。

バラのタトゥの女が「私は許可していない……」と述べているので、仮に成功しても「このゲゲルはノーカウントで」とか言われることでしょう。

というかゴオマさんをここで倒さないと桜子さんが文字通り日の当たる場所を歩けなくなってしまうので、五代が初陣でゴオマさんを撃破することになりそうです。パシリにされたり白髪になったりするゴオマさんは漫画では見られないのかな。

ゴオマを取り逃がして桜子さんあっけなく死亡の可能性もゼロとは言い切れないがな……!

その他グロンギたちもテレビ本編とおおむね同様の順序で登場。メビオ、バヅー、バヂス、いずれもまだ人間態だけですが、テレビ版とは打って変わったデザインで怪人態が楽しみです。

一見ジャージを着ているようにしか見えないバヅーと、ワイルドにへそ出しのメビオがツボ。

あと、グロンギの怪人態にはテレビ版と同じく腹部にベルト状の装飾品があるのに、クウガはベルト(アークル)がなくてアマダムが直に埋まってるのは面白いなと。

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↑実は腰にアークルがない漫画版マイティフォーム。

変身ベルトはおもちゃを売るためのものであって漫画版には無くてもいいだろうということなのか、これからのストーリーで活かしてくれるのか、ちょっとだけ期待。

 

次回はクウガVSゴオマの戦闘になるとして、問題はそこから先ですかね。

メビオ戦(TRCSゲット)→バヅー戦(青のクウガ)→バヂス戦(緑のクウガ)とテレビ版どおり話が進むのかどうか。

特にズ・バヅー・バとメ・バヂス・バの間ってけっこう期間が開いていて、テレビ版ではごっそり飛ばされているので、劇中未登場で済まされたズ集団の面々も漫画で拾ってくれたら嬉しくて小躍りしそう。引き伸ばしみたいなのは勘弁願いたい気持ちもありますが。

今回ゴオマさんがちゃんとルール決めてゲゲルを始めたので、他の面々も特殊能力やゲゲル内容がテレビ版と変化することは間違いないでしょう。つーかテレビ本編そのままだったらさすがに興醒め。

警察側がゲゲルの法則を推測してどう立ち向かうか、という要素も『クウガ』の醍醐味の一つだと思いますので、ゴオマさんがさくっと退場して他の連中も早くゲゲル始めてくれると嬉しいな。