漫画『仮面ライダークウガ』第3話感想 ~メインキャラ揃い踏み!~
月刊ヒーローズで連載中の漫画『クウガ』。第3話は……
ひとつ! ついに桜子さんが登場!
ふたつ! バラのタトゥの女が、活動を開始!
そしてみっつ! なんとゴオマさんも姿を現した!
脇を固める人々が一気に出てきた今回。
がぜん盛り上がってまいりました。
それでは第3話のあらすじー。※ネタバレ注意
蜘蛛の怪人に拳銃で立ち向かう一条だが、まったく歯が立たない。そこへ再び、2本角の白い怪人が現れた。
「クウガ」と呼ばれた白の怪人は、強烈な飛び蹴りで蜘蛛怪人を撃破。力尽きて倒れ込む一条に、クウガは声をかける。
「お前に受け継げるか……私の魂を……」
だがクウガは「お前ではない」と言い残し、一条の前から姿を消すのだった。
その後。
「未確認生命体」と名付けられた怪人と九郎ヶ岳遺跡で起こった事件について、調査を始めた一条。古代文明の研究者である沢渡桜子に会うため、城南大学を訪れた彼は、桜子に会いに窓からやってきた五代と偶然出くわす。
桜子の恩師であり、現在は神父として暮らす真鍋教授のもとへ、なりゆきから一緒に向かうことになった3人。だが一条たちの前で、真鍋は突如として怪人の姿へと変貌する!
時を同じくして、バラのタトゥを持つ女が眠っていた怪人たちを目覚めさせ、静かにつぶやく。
「ゲゲルゾザジレス(ゲゲルを始める)」――
というわけで。
メインキャラが続々と現れ、大きく物語が動き始めました。
1話と2話が一条刑事と五代雄介に焦点を絞ったストーリーだったので、本番はこれから!ということなのかな。
またクウガやグロンギについても今作独自の設定が少しずつ開示され始め、色々と想像が捗りそうな展開です。
いくつか挙げると、
・五代はまだクウガではないらしい。
グロンギと化した真鍋教授を目撃して驚いていた五代。どうやらまだ人間の青年のようで。
現在グローイングフォームで戦っているクウガは、新たなクウガとなる者を探している様子。
新たなクウガとしては不適格と言われた一条ですが、五代がいかにして新たなクウガとして選ばれるのか。そして五代はどのように戦う覚悟を決めるのか?
テレビとは違うメディアなので予想できていたことですが、漫画版だと五代の変身やマイティフォームの登場までずいぶんと引っ張るなあ。
そのぶん初変身の盛り上がりには期待したいところですが、このペースだと単行本化した際にはマイティフォーム初登場で1巻終了、とかいうことになりそうな予感。
そしてさらに大きな謎は、グローイングフォームと一条の前に現れた女性の幻影。一条に歩み寄るクウガを押し留めたこの女、果たして何者なのか。
・本作におけるグロンギは、人間に擬態して活動する存在らしい。
一条たちが真鍋に会いに行く前に、真鍋を殺してその外見をコピーする怪人の姿が描かれており、漫画版のグロンギがTV版とは一線を画する存在だということがはっきり示されました。
今回の描写から読み取れるところでは、記憶や喋る能力を引き継がないワーム、みたいな感じでしたが、果たして。
1話から今回まで登場した蜘蛛(たぶんズ・グムン・バ)と新登場のコウモリ(ズ・ゴオマ・グ)まではこちらも想像していたのですが、バラのタトゥの女の登場は予想外でした。
今後はバラのタトゥの女の監督のもとでゲゲルを開始するのかな。
最初からグロンギが東京に出現している、というのも今作のポイントですね。
というかTV本編におけるグロンギの姿ってどういう扱いなんだったか……?
人間態が元々の姿で、霊石の力によって怪人態になっている、と記憶しているのですが。あれ、どうなんだっけ。
とまあ、TV本編との明確な違いが次々に打ち出されてきて、個人的には今回でぐっと惹きつけられました。
メインキャラのビジュアルの変化も楽しむべきところだな、と。
桜子さんが黒髪ロングだったり、おやっさんがきたろうとは似ても似つかなかったり、バラのタトゥの女が黒髪じゃなかったり……。
のちのち登場してくるであろうグロンギたちの人間態が、どのような姿で描かれるかにも注目です。
ズ・ザイン・ダとか、どうなるのか割と楽しみ。
そして、いまだ変身する気配の見えない五代。借りた金を一条さんに返させてもらえない男の明日はどっちだ。