漫画『仮面ライダークウガ』第6話感想 ~驚異のジャンパー来たる~
月刊ヒーローズで連載中の漫画『クウガ』。第6話は……
ひとつ! 白いクウガに変身した五代雄介が、ゴオマを撃退!
ふたつ! 救出された沢渡桜子、未確認生命体事件への協力を決意!
そしてみっつ! 新しいグロンギが現れ、街の人々を襲い始めた!
●あらすじ
一条と杉田の眼前で、白い戦士・クウガに変身した五代。敢然とゴオマに立ち向かい、互角に渡り合ってみせる。朝日が昇ったことで形勢不利と判断したゴオマは、捨て台詞と共に飛び去った――。
ゴオマに噛まれて関東医大病院に担ぎ込まれた桜子だったが、その肉体は他の被害者たちとは違って健康そのもの。彼女を診察した医師・椿は、桜子が元々グロンギの持つ毒のようなものに対する抗体を持っていたのではないか、という推測を示す。
数日後、回復した桜子のもとを一条が訪れていた。グロンギに関する事件への協力を申し出る桜子に、一条は問いかける。
「――五代雄介という男は何者ですか?」
市民を守る警察官である自分が、守るべき対象である市民……五代に守られたことに、複雑な心境の一条。
だが桜子は一条の問いに笑顔で応え、五代についてのとあるエピソードを披露する。
一方、逃げ去ったゴオマはバラのタトゥの女から勝手にゲゲルを開始した制裁を受けていた。そして、新たなグロンギが活動を開始する。
次々に起こる奇怪な転落死。喫茶「ポレポレ」の手伝いをしていた五代は、偶然その現場に出くわし、バッタの特徴を持つグロンギに遭遇した……!
●感想
メビオをすっ飛ばしてバヅーさんが来たぜ!
夜が明けたからとはいえ白のクウガのままゴオマを撃退、さらにバヅーがゲゲルを開始?と、テレビ本編とはがらりと異なる展開。
割と普通に「まあ次は順当にメビオが来るだろ」と思ってたので、ラスト2ページでちらりと足が映ってからのバヅー全身像、という引きには大興奮でした。
漫画版のバヅーさんは、頭の触角が短く、脚部がオーズのバッタレッグによく似た形状となった、いかにもバッタ怪人らしいアレンジの効いたデザイン。
まだ青どころか赤いクウガにもなってないのに、五代は太刀打ちできるのだろうか……?
また、桜子さんの回想で大学時代の五代と桜子さんの姿が少しだけ描かれました。
この五代、どっかで見たことあると思ったらあれだ、翔一くんみたいだ……!
つい先日まで私が『アギト』見てたので余計にそう思うのでしょうが、苦境に陥った桜子さんを励ます五代の台詞とか、どことなく天然っぽい能天気さとか、今回描かれた雄介像はかなりテレビ本編の津上翔一に近いのではないかな、と思います。
「ポレポレ」でバンダナつけて働いている姿も五代雄介というよりは津上翔一。テレビ本編で五代がバンダナしてるシーンなんて全然なかったんだけど、翔一くんはパン屋バイト時代のバンダナが印象深いよね。
ついでに、カレーの配達してる姿がどう見てもフリーター時代の紘汰さんだった。
一方で、どうにもいいところなしの一条さん。
漫画版の一条さんはテレビ本編とは違う、という点はこれまでにもずっと強調されていましたが、刑事である自分が五代に助けられたことでモヤモヤするなど、まだちょっと未熟で若い(硬い)男として描かれていることが今回はっきりしたかな。
というか、テレビ本編の一条さんがものわかり良すぎた。
それでも少しずつ五代を認めつつある様子なので、ぜひともテレビ本編とは異なる形での「相棒」ぶりを発揮してもらいたい。
『ジェットマン』の竜と凱、『シャンゼリオン』の暁と速水、『アギト』の翔一くんと氷川さんなど、堅物と明るい人間の凸凹コンビが相棒になるというのは井上敏樹の十八番でもあるし。