『仮面ライダードライブ』第23話感想 ~映画仕様はご勘弁~
毎年のことだけどOP映像とCMで春映画の見どころ紹介しすぎじゃないかなーと思う今日この頃。
まだ見に行ってないのにオイシイところ全部見てしまったよ……。
それはさておき23話。
第23話「悪戯な笑みを止めるのはだれか」(脚本・香村純子 監督・鈴村展弘)
脚本の香村純子さんは本作には初参加、鈴村監督もスピンオフ「シークレット・ミッション」には参加していましたがTV本編には初登板です。
そんな「初めてコンビ」ならではの雰囲気が楽しめた今回。
今回特に気になったのは、『ドライブ』ではほとんど初となる警視庁が登場したこと。
警視庁前で撮影したり、なんか見覚えのある取調室で取り調べしたり、と刑事ドラマでおなじみの光景が見られました。
特状課は島流し扱いで見下されている部署という設定があるので、実際のところは進ノ介や現さんが警視庁で取調べさせてもらえることはないと思われますが、そこは気にしないでおこう。
刑事モノならやっぱ警視庁だよね!
さて本編ですが、素直に面白かったです。
敵の目的などは後編に回して、ロイミュードが起こしている連続爆破を防ぎ、フォーミュラの大活躍、剛の悔しさ、と入れるべき要素をうまくまとめきった感じ。よく言えば手堅い出来栄え、悪く言えば無難、ということでもありますが……。
『ドライブ』は前編で面白く話を展開するものの後半の締め方がイマイチ、というパターンが多いので、香村純子さんがしっかり転がしてくれることを期待したい。
そんな中でも剛はいい感じに余裕がなくなってきて、今後が実に楽しみ。
筋トレしてたら捜査に駆り出されて爆発食らって、と今回けっこう可哀想な扱い。
昨年のミッチほどのはっちゃけた迷走はしないでしょうが、心の内に隠しているものが何なのか? それが破裂した時どうなるのか? まだまだ面白いキャラになってくれそうです。
2号ライダーは主人公との対比をさせるために早い段階で目的や指針を明らかにすることも多いのですが、剛はここ数年の2号ライダーにはあんまりいなかったタイプで、ほんと彼の今後には期待してる。
新登場のシフトカーが参加してフォーミュラも販促全開。
フォーミュラの速度と火力を活かして爆破事件を未然に防ぐ、というのはわかりやすく新形態の魅力を見せてくれる展開で格好良かった。まさに風の戦士。
フォーミュラが走るシーンの演出はちょっと残念でしたが……。
これをアラレちゃんと呼ぶかブーンと呼ぶか、はたまたさらに別のものを想像するかで歳がわかりそうですね。
しかし前回のチェイスといい今回のシュートロイミュードといい、どうもトレーラー砲が敵にとどめを刺し損ねているのですが、大丈夫か新武装。
来週はどうにか生き延びたシュート、爆破現場に先回りしていた少年、と次に繋がる謎が残った状態での
春休み合体スペシャル。
脚本を担当するのは三条陸氏ということで、三条氏の描くニンニンジャーの姿がどんな風になることやら。
しかし去年の春休みSPはカチドキアームズ登場回の後で一区切りついてたけど、今年はちょっとタイミングが悪いな……。
玩具販促と映画宣伝でがんじがらめになっているようにも見えて、ビジネスモデルの試行錯誤というか暗中模索をやっているのかなあ、としみじみ思ったり。