横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダー鎧武』第24話感想 ~紘汰、アホではなかった~

春休みスペシャルを挟んでスタートした後半戦、名づけるなら「第3部・オーバーロード編」とでもしましょうか。登場人物たちの考えは錯綜しつつ、アクション面ではひととおり強さの図式が定まった感じ。『鎧武』は1クールでひとつのまとまったエピソードになっているので、今回で提示されたものがこのクールでの指標になるのかな、と。

今回は2クールめの冒頭にあたる12話とどこかしら雰囲気が似てるな、という印象を受けました。お互いの考えを話し合う紘汰とミッチ、戒斗と舞の絡み、大人たちの思惑。今クールではそれに加えてサガラとオーバーロードが行動を開始し、状況はさらに混迷してきましたね。

 

個人的見どころは何と言っても紘汰とミッチの会話シーン。一番ツボに入ったのは「騙されてるんじゃないんですか?」と訊かれた紘汰が「かもな」と返したやり取り。「いいように動かされているかもしれない」ということを一応わかった上で、それでも動く。行き当たりばったり式に駆けずり回っている印象が強かった前クールですが、少しは紘汰も成長しているということか。あんだけ露骨にサガラに贔屓されればそりゃ気づくってもんですが。

それにしても、紘汰がミッチをここまで信頼しているとは。やっぱり5話でバロンに立ち向かったシーンが効いてるのかなあ。戦うことを恐れていた紘汰が、自分のおかげで強くなったというミッチの背中を見て、再び立ち上がることを決意する。「誰かを励まし、勇気を与える力……それが本当の強さだ!」という台詞を見る限り、紘汰はミッチの中にその強さがあると信じているのかもしれない。加えて自分より頭もいいし、判断力もある。信頼するのも当然ですね。今のところこの二人の出会いが本編でまったく語られていないので、チーム鎧武に入る前のミッチや、紘汰たちと出会って変わっていく姿がすごく見たい。ミッチ退場エピソードで回想させるために取ってあるのかもしれませんが。

 

さておき『クウガ』リスペクトっぽい描写・演出が多かった24話。今回および前回までの戦闘シーンを整理すると、以下のようなことがわかります。

・バロン(クラスA)はオーバーロードのおもちゃにされるレベル

・マリカ(クラスS)でオーバーロードと互角

・ジンバーはシグルドと互角以上だが、オーバーロードには不利

・カチドキはスイカ三機(ただし無人)を圧倒、斬月・真といい勝負

これを見るに、オーバーロードに対抗できるのはクラスSロックシードのゲネシス勢(シグルド除く)かカチドキ、ということになります。バロンはまだパワーアップがあるそうですが、龍玄はすっかりパワーインフレに置いていかれた感が。いやまあ話の都合で強さなんていくらでも変わるものなんですけど。ミッチは戦闘面での出番はもうあんまりなさそうだし、話を転がすだけ転がしたらさくっと死にそうな感じではある。

しかしオーバーロードが出てきた時の重要な戦力である主任がその存在を知らされていない、というのはヤバい気が。春休みスペシャルといいこれまでの扱いといい、すっかり視聴者のおもちゃになっている主任ですが、戦力としてはいまだに作中トップレベルなんだよなあ。プロフェッサーよ、今のところまともにオーバーロードの相手できそうなのがマリカしかいないけど、そんな陣容で大丈夫か? このままじゃ禁断の果実とやらに手が届く前に全滅しそうだぞー。