横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダー』第4話感想 ~情け無用の男、本郷猛~

今週もやってまいりました、初代仮面ライダーの公式配信(とはいってもこの記事を公開している頃には無料配信期間は終わってるんですが)。同日配信の電王がカスミ草の回でこちらはサラセニアンの回と、奇しくも植物ネタのエピソードが被ることに。今回の見どころは、ショッカー戦闘員を捕まえて帰ってくる本郷です。なにやらシカかなんかを仕留めた猟師のごとく戦闘員を担いで、他人様の家に連れてくるという暴挙。さすが伝説の初代ライダー、やることがフリーダム。

 

遊園地で遊んでいたルリ子とひろみは(いい歳した女子大生が寂しいもんだね)、植物園で泣いている少年・ケンジを発見する。彼の姉ユキエは植物園で謎の失踪を遂げていたのだ。すでに6名もの行方不明者が出ており、事件の匂いをかぎ取った本郷は姉を探し出すことをケンジに約束する。両親を喪い姉と2人で暮らしているケンジ少年ですが、この辺は同じく家族を亡くしている設定(があるらしい)の本郷とダブらせているのかしら。本郷が改造人間の腕力でケンジの手を強く握りしめてしまう、という描写もあって、それだけ本郷が自分と似た境遇のケンジ少年に対して強い思い入れを持ったのかな、と感じさせます。

植物園に向かった本郷はショッカー戦闘員の襲撃を受けるが、仮面ライダーへと変身してこれを撃退し、戦闘員の1人を拉致して連れ帰る。一方その頃ショッカーに捕まっていたユキエは、改造手術の実験台にされかかっていた。刻一刻と迫る実験の時――だがそこへ、戦闘員を脅してアジトを聞き出した仮面ライダーが駆けつけた。ライダーは戦闘員&手術医を撃破し、ユキエの救出に成功する。

ところが本郷が外出したタイミングで、拉致された戦闘員の口封じに向かった人食いサラセニアンの魔の手がルリ子やケンジたちに迫っていた。サラセニアンは戦闘員を食って始末(今回はサソリと違ってちゃんと食べた)すると、ルリ子に襲いかかる。すんでのところで駆けつけた仮面ライダーは、暗闇の中サラセニアンと激突。得意の跳躍で敵を翻弄し、ライダーキックでサラセニアンを打ち倒す。

ユキエは無事戻り、ケンジ少年にも笑顔が戻った。仲睦まじい姉弟を、本郷もまた笑顔で見送る。だがその背中は、人としての愛を持つことを許されない改造人間の哀愁と、そんな人の愛を奪おうとするショッカーへの怒りに満ちていた……。

 

仮面ライダーでは初(になるのかな?)の、子供がゲスト登場した今回。ちびっこをゲストとして出すというのは、メインの視聴者層である男子たちに感情移入させるためなのかな……とも思ったりしますが、子役の演技力というものは得てしてぱっとしないことが多いので、いるだけで鼻につくという結果にもなりかねません。ニコニコで観ているとコメントでツッコミが入り、演技力のなさを「笑い」に昇華できるので、まだ観ていられます。一方今回はおやっさんの出番がかなり少なく、かわりにルリ子が出ずっぱりというシナリオでした。それにしても真樹千恵子、美人だなあ(しみじみ)。

あと今回気になったのは、仮面ライダーが宙返りハイジャンプで怪人や戦闘員の行く手を遮る、という描写がやたら多かったこと。バッタ男の跳躍力を描いているつもりなのかもしれませんが、こうもひとつの回の中で連発されると少々鼻につきます。もっとも足場も視界も悪い中でずいぶんと頑張っているのでアクションには見ごたえがありますし、初の技名叫び付きライダーキックが決まるなど見どころも多かったんですけどね。鎧武は最近キックが少なくて寂しい。本編で最後にライダーキックしたのっていつだっけ……年明け?