『仮面ライダー鎧武』第28話感想 ～パインアームズ！ 履歴書デストロイ！～

パインアームズが好きです。

アクション用スーツの肩周りの処理もいい感じだし、初ライダーキック披露もパインだったし。出番に関してはいささか不遇なのもまた良し。

タカジャバやサイクロンメタルを彷彿とさせるというか、扱いがいいというほどではないけど安心感があるフォームだなと。ジンバー・カチドキ販促も一段落してきたこのタイミングでの再登場は地味に嬉しかった。

ただ実力的にインベス相手でしか使われなさそうなのが悲しいと言えば悲しい。対ライダー戦では4話で斬月に敗北したきりなんですよねえ。

そういえば戒斗がセイリュウインベスにボコボコにされるまでアームズの使い分けをしようとしなかったのに対して、紘汰はシカインベス（2戦目）の時点で当たり前のようにパインにチェンジしてたんだよなあ。この辺の柔軟性はさすが主人公というべきか。

さておき気に食わない上司をみんなで蹴落とそうの巻。ライダー3人がかりで1人を猛攻という構図は、多人数ライダー作品ならではですね。ディケイドを除けば、『カブト』の擬態ドレイク回くらいにまで遡らなければ無いんじゃないでしょうか。

シドはともかくとして、スペック最強のデュークと実力未知数のマリカが並んで襲ってくるのは絶望感たっぷり。

今回を見るに、シドはなんとなく情けない頃の影山ザビーみたいになりつつあるな。

そして転落したそばから生存フラグをおっ立てていく貴虎。ゲネシスドライバーがミッチに奪われたことで、鎧武ジンバーメロン登場フラグも立ちました。貴虎が相手だとさすがの紘汰もエナジーロックシードを失敬するという芸当はできそうにないですが、

ミッチ相手ならたぶん余裕。

同時に目の前で斬月・偽の正体バレという展開もできて一石二鳥。

このところ紘汰と戒斗が貴虎や湊とユグドラ勢にコネを作りつつあった中、味方の減ってきたミッチはどうするのか。シドか戦極と手を組むというイヤすぎる二択が君を待っている！

ユグドラ勢が小物化していく一方で、阪東さんや久々登場のお姉ちゃんなどよくできた大人が短い出番ながら株を上げています。今回は二人とも「働く」ということに関して紘汰を手助けすることに。

このネタ意外と長いこと引っ張ってますね。直近のライダーがニートに学生と労働問題ほったらかしだったのですが、30話近くにしてバイトの面接に行く主人公も珍しいのではないかと。今回阪東さんの店という新しい職場をゲットしましたが、果たしてこの選択が吉と出るか凶と出るか。

ヒーロー稼業と市民生活の両立の難しさを描写するのは、アクションとコメディが両方盛り込めておいしいです。このシチュエーションではやっぱりサム・ライミ版の『スパイダーマン2』がベスト。

それにしても、紘汰の姉ちゃんのユグドラシル関連企業で働いてる設定は今後活かされる時が来るのだろうか……。