横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『仮面ライダー鎧武』第33話感想 ~目指せ、夢の三冠王~

紘汰「みんな よけろ。ざんげつだけは ゆるせない!」

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ミッチ「おまえが くらえーっ!」

デュデュオンシュ「ぎゃーっ!」

はや2ヶ月前、背後から紘汰を撃ったことでついに闇堕ちしたミッチ。

以降も草加雅人ばりの偽装や暗躍を視聴者に見せつけ、その動向が注目されていたのですが……今回はこちら。

そばにいた他人を盾にして攻撃から逃れるという、『仮面ライダー龍騎』において王蛇が見せた伝説の「ガードベント」が再来しました。

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歴代平成ライダーたちの小ネタを着々と制覇していく男、呉島光実。

あとは全裸になるか顔芸を披露すれば三冠王達成だ!

(※追記)よく考えてみたら「なんであいつばっかり強くなるんだ……」って、『剣』でムッキーも言ってましたっけね。三冠王達成してたわミッチ。次は新人王でも目指せばいいんじゃないかな。

 

そんな話はともかく。

ついに全世界の知るところとなったユグドラシルの陰謀。かつて貴虎が恐れ、隠していた事実がついに起こってしまったわけか……。

世間ではユグドラシルと日本政府による大規模テロとして処理されている様子。もし実際に「世界的な大企業が政府と組んで何億人殺す予定でした」とかいうニュースが出てきたら、それなりのスキャンダルになりそうだよね。

プロフェッサーいわく「プロジェクト・アークのことを公開した」そうだけど、インベスの存在がどこまで沢芽市の外に伝わっているか、というのは今回のエピソードではイマイチ読み取れなかったな。でも市外の人間たちはインベスを見たこともないし。

ユグドラシルのスキャンダルもそうだけど、沢芽市の外ではみんな現実味を覚えないまま平然と毎日を送り続けていそうな気がする。内閣が総辞職した、とか言ってたけど、一般人にとっては「だからどうした」くらいの感覚だと思うんだよね。

やっぱり我が身に迫ってみないと危機を実感できない、というのは人間なら割と当たり前のことで。

最近GyaOで『クウガ』を観てても思うことなんだけど、グロンギが都内各所に出没してても他の地方――神崎先生の勤めてる辺りとか――では口頭で注意されるくらいのようだし。

あと、内閣が入れ替わるのはこのタイミングではけっこう下策じゃないかなあ、と。現行の政府にはヘルヘイム対策のノウハウは多少なりとも蓄積されているわけだから、下手に新政権に変わったりしたら余計に混乱しそうな気が。

 

ともあれオーバーロード編もここらで一段落、第4部に突入ということなのかな。

いやー、まさか新登場のオーバーロードがこうもあっさり殺されるとは予想していなかった。上級インベスがすでに戦闘員並みの扱いになっているのだが、ここからはオーバーロードのバーゲンセールが始まるのかしら。

仮面ライダーフォーゼ』において幹部級だとされていた十二星座のゾディアーツが後半になったとたん次々に倒されていったみたいな。

 

一方、最終フォームの力を手に入れた紘汰にも試練が迫るといった感じになってきました。食べ物の味がわからなくなる、というのは『オーズ』で見られた描写

『鎧武』は過去作の要素を次から次に放り込んできてるなあ、と感じる人は多いと思うんですが、その感覚を『鎧武』だけで済ませずに過去作に触れるとっかかりにしてくれる人がいればな、と思います。色々と賛否が噴出した『ディケイド』なんかも、目指していたものの一つとしてそういう部分はあったんじゃないかと思うし。

それにとどまらず、すっかり戒斗派になってしまった湊さんから突きつけられる課題。戦ってみんなを守るとは言うけれど、戦いが終わったらどうするの? 手に入れた力を何のために使うつもりなの? という問いは、あってしかるべきものなんだけど、これまであまり深く考えてこられなかった(と私は思っている)ものであります。

目の前でインベスに襲われている人を助けるとか、ユグドラシルの方法を否定するとかいうこれまでの状況は、言ってしまえば対症療法のようなもので。この世界を守るというのなら、もっと根本的な問題について考えなければ、という話になるのかな。

 

さて次回、オーバーロードの本格的侵攻がスタート。

ミッチによるお姉ちゃん人質作戦再び……なのか?