『仮面ライダードライブ』第24話感想 ~ライダーシステムに不備はない~
長く使ってるとバーストするけど不備はない。なのでベルトさんもハーレー博士も謝らない。
不備はなくとも予備を作っちゃったのですが、ハーレー博士がいなくてもりんなさんがパパッと作れちゃうものなのか、マッハドライバー炎。
あんな短期間で新しいベルト造れるなら、ドライブの方もベルトさんのAIを抜いた量産型ドライバーとか、その気になれば可能なのでは……?
第24話「なにがマッハを走らせるのか」(脚本・香村純子 監督・鈴村展弘)
今回のポイントは、剛とベルトさんの会話。
登場してそろそろ1クール経つ剛ですが、実はベルトさんと一対一で話すことって今までさほどなかったんですよね。
ベルトさんはベルトさんなりに剛のことを見ていたんだ、ということがわかったのは良かったところ。
「初心に戻れ。今きみに見えなくなっているものが見えたら、マッハはまだまだ成長できる」
「まだまだ……?」
「そうさ。マッハは最新型システムなんだから」
ここでニッコリ笑うベルトさんを見て、ちょこっとだけ烏丸所長を思い出したのは秘密だ。
まあ「最新型のマッハなんだから、もっと強くなれるはず」という剛の台詞を受けての返答なのですが、システム上の問題があるのに
「システムじゃなくて使い手のメンタルが問題なんだ」
というのは割と『剣』のライダーシステムに通じるものがあります。
単純な道具ではなく使い手の感情と密接に関わっている、と改めて示された『ドライブ』のライダーシステムですが、その設定をどう活かしてくれるか。まさに『剣』が融合係数という設定をうまく使っていただけに、気になります。
使いこなすのに様々な感情が必要とされるドライブと、人間の感情を学ばねばならないと言っていたハート。その関連やいかに。
ここ最近めっきり出番が減ったハート様ですが、再始動の時はいつなんですかね……。
あと、感情というキーワードでつながったのですが。
霧子がドライブたちのメンタルケア担当なのだな、ということに今回気づいた。
まずは早瀬を傷つけてやる気(ひょっとすると自信も?)を失った進ノ介の尻を叩き、
激化する戦いの中で次第に自信を喪失した剛を初心に帰らせ、
仮面ライダーとしての過去を忘れたチェイスを保護し、励ましの言葉をかける。
特に今回、わざわざ花持ってきてチェイスの前で「まだ信じてるんだと思う。あなたは私を助けてくれた人だから」とか、
セリフが直球すぎる。
ほっとくとすぐにエンストしてしまう野郎どもを戦いに駆り立てる姿は、オカンかそれとも男たらしか。
いつの間にかタイプ違う3人のイケメンに囲まれてて、霧子の逆ハーレムが形成されている!
去年の舞さんも紘汰・戒斗・ミッチの3人に囲まれてたし、こういうヒロインの活躍が実は流行だったりするのかしら……?
という冗談はさておき、次回は後半戦突入。
サブタイトルでも新展開を煽っていて、ついにドライブの正体が特状課メンバーにバレる、という点を押し出した予告だったのですが。
今までの隠し方がはっきり言ってかなりヘタだったので、「はいはいやっとバレるのね」という気持ちが大きい。
「仲間たちに正体がバレるかバレないか」という要素においては、『ドライブ』は失敗したなと思います。
別にバレてもなんら困らないのにさんざん仮面ライダー=謎の存在として引っ張って、しかもそれが話の面白さに繋がっていないからなあ。