横須哲斗のごった日記

仮面ライダーを中心にまったり語るブログ。アニメ・漫画・小説・ゲーム・映画など諸々。

『キャプテン・アース』とりあえず15話まで ~君は誰とキスをする?~

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アマラがトゥルースに見えてきた今日この頃。

しばらくブログをほっぽっている間に、「キャプテン・アース キス」という検索ワードで来てくれる人がえらい増えてました。で、8話ぶんくらい録画してほったらかしになってた『キャプテン・アース』を15話まで消化。

なんだこの接吻祭りは……!

 

 

ここでまた一区切りついて、約2ヶ月に及ぶ第2部・キルトガング覚醒編(勝手に命名)がようやく終了のようです。今まではとにかく今後に期待!みたいなことを書いてお茶を濁してた当ブログですが、ここまで来ると若干厳しいものが。

シナリオにカタルシスが足りない。

敵の地球襲撃を水際で食い止めるという状況は悪くないし、作画もそれなりに高水準で安定しています。けれども、

・新しい敵キャラの現状もバックボーンも挿入しつつ、主人公勢がまったりやるシーンもあって尺が厳しい
・駆け引きらしい駆け引きもなく、基本的に正面から携行火器で撃ち合うだけの地上戦
・敵をハイペースで増やしておきながら、その後ろくに登場せずアマラとモコで話を転がしている

と、色々あいまってフラストレーションが溜まっています。

それを解消してくれるのは、ダイチとテッペイが大暴れするとか、隠されていた謎が解き明かされるとか、とにかく主人公勢がドッカンドッカン活躍するシーンなのですが。

ないよ!足りないよ!

15話ではハナがイケメン化(ハナさんとお呼びしたい)して大暴れしたけれども、具体的にどういうプロセスを経てハナが覚醒に至ったのかが伝わってこない。

 

ありていに言って、ハナがドンパチやるシーン自体はいりません。なぜドンパチできるようになったのか、なぜ覚醒に至ったのか、そっちの方がむしろキモ。

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で、それはもちろんダイチのためだけど、ハナがダイチを好きになっていく経緯がひとつながりの流れとして活きておらず、いまいち乗り切れない。

実はむかし会ってたとか、2話や6話で助けてもらったとか、身体が密着して唇を意識するとか、ダイチが寝てる間に勝手にキスするとか、

好きになってるという要素は細かく挿入されており、それが今回のダイチからのキスで爆発するということなんだろうけど。

一連の流れとしてはけっこう弱くて、唐突な感じがある。

 

さらに言えば、ハナの覚醒によって、相対的に主人公・ダイチの地位が下がったのもちょっと残念。

テッペイもハナもライブラスター持っちゃったし、地上はともかく宇宙戦闘だとダイチにいいとこないし。

毎回ボロボロに壊されるうえに、パイロットとして慣熟しているテッペイのネビュラエンジンとか、フレアエンジンが出てくると、対キルトガングという点においてダイチはいらない子

あるいは、テッペイやハナを覚醒させる(本気にさせる)ダイチすげえ!というふうに持っていきたいのか。

ダイチがグローブにおける自分の存在価値について思い悩んで、そこからキャプテンとして一皮むけて成長する、みたいなエピソードが今後挟まれるといいな。

どうだろうか……怪しいなー……。

 

ストーリーもののシナリオって「山あり谷あり」で上がったり下がったりしながら高山を登頂していくような感じですが、

ここまでの『キャプテン・アース』は合間合間の小さい山がとにかく低めで、いまいちスカッとしないのが問題。

あとキスということで言えば、

「キスしちゃうと恋愛ドラマは終わり」

(『スタドラ』ガイドブックのインタビューより)

なので、「キスではないけれどキスに近い行為」をどこまでやれるか、ということを『スタドラ』『キャプテン』は追求してきている。

それによって、恋愛ドラマにおけるキスの扱いというか、「相手のことが好きだからキスする」というフィクションの中ではもはや当たり前の行為について再確認しようとしてるんじゃないかなと。

『キャプテン』はとにかくアマラ・モコがキス魔なんだけど、相手のことが好きだからキスしてるわけではない。またハナのキスも一方的な行為であって、自己満足でしかなかった。15話のダイチからハナへのキスも一方的と言えば一方的だったので、

双方合意の上でキスするシーンが今後あるかどうか。また、それをやるカップルは誰になるのか。

たぶんそこが一番重みを持つシーンだろうと思うので、無いと詐欺レベル。

最後になりましたが、14話のダイチの台詞、

「ハナと、キスしたいな……」

入野自由の演技が最高にキモくてすごく気に入りました。

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グッジョブ入野くん。